OCM一級建築士事務所
 

2009年04月


  2009年4月30日(木)   
朝から、FENDER MUSTUNG BASSをかつぎ「鶴ヶ島の家&clane studio」。
こっそり、FENDER MUSTUNG BASSを「設計者専用ベース」として、備えつける……というか、残置してくる。
残工事のチェックと、エアコンなどの取り付けの確認。

               §

いつも、水栓金具はツーハンドルをおすすめするが、だいたい却下される。
一度は、みなシングルレバーを使ってみたいのだ、ただ、それだけだ。

これは、ご主人のミニキッチン……。
勝手にツーハンドルとさせてもらった……美しい。

進化しなくていいものがあると思います。
バイクは、進化が止まって、法律が変わって、YAMAHAのSR400もKawasakiのW650も生産中止になりました。やれ、キャブレターをインジェクションにしろとか、排気音どころか、チェーンノイズまで規制がかかって無理なんだとか……。

若い人は、オトナの論理で、ネットとゲームの中で飼い殺しされて、かわいそう。

そのうち、ギターアンプとかにも、リミッター付くかも(笑)。
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  2009年4月29日(水)   
朝からプリントアウトなど。

正午、神保町へ。
コンプリートぽむ企画さんたちと、カレーを食べる仕事。
カレー、じゃがいも2個、ビール、ワインで満腹。

               §

門前仲町まで地下鉄に乗り、gallupで、ワトコオイルと、真鍮のマイナスねじを買い、新橋まで歩き、カロリーを消費する。

世の(特にニッポン)のプロダクツは、とにかくねじをみせないことが主流になっている。よって「ねじの美学」も、ない。
マイナスねじは、美しい……と、叫んでみよう。
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  2009年4月28日(火)   
畳の間、名付けねば……。

湾曲、曲水、円弧、弧月、弧水、いや、この部屋から、月はみえない……だから隠れた月か……ココロでみる月……幽月、陰月、隠居?、隠月……新月だから朔か……二九.五……スッポン
大きな障子の外にあるスポットライトが、障子を照らしたら、それが、月……。観照。

1/4円、1/4坪畳、四分一=朧銀、無双四分一、四分一庵(シブイッタン)……

               §

天気がいいのに、一歩も外へ出ず、妄想と戯れながら、終日作業。
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  2009年4月27日(月)   
ローズ・ガーデンの背景として
スタジオの威圧感、存在感、完結性とのあからさまな対比
あたかも背骨が抜かれて自立できない積み木が寄せ集まったかのごとく
増築を誘発するかのごとくの非完結性

総体としては、両義性、雄雌同株、両性具有的建築


               §

午めしを食べようと思ったが、鶏ガラスープを煮だしたり、オーブンで豚バラをまるごと焼いたり、煮たまごをつくったりしはじめてしまう……。

終日事務所で作業。
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  2009年4月26日(日)   
大安、快晴。
朝から、安全靴をはき、一升瓶をかかえ「国分寺の家」地鎮祭へ。
なかなかいい祝詞(のりと)を奏上される神主さんだった。

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終了後、神保町へ。
餃子でビールした後、カレーを食べ、満腹で動けなくなる。

昨晩「う〜ん、ちょっとカレーも入れてほしいね」との指摘を受けたためさっそく素直に調査したのだが……きつい……。
(そんなプロジェクトです!)
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  2009年4月25日(土)   
無表情でつるんとした外観だが、内部は“毛深い”。

JBL-DD66000がやってくるのを待つリスニングルーム。
音響設計により必要になってくる「遮音、吸音、拡散」を鑑みた意匠。

たぶん、フツーの居室にも必要な考え方。

              §

終日雨、事務所にて作業。

夜、神保町へ。
上島珈琲でミルクコーヒーを飲んだアト、カギロイという店へ。
南洋堂店主とスタッフのNさん相手に「神保町プロジェクト」のプレゼン。

好評を得る。
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  2009年4月24日(金)   
朝8時過ぎに家を出、「鶴ヶ島の家&clane studio」へ。

OZONEによる手厚い引き渡しの手引きが2時間、その後、機器の説明、残工事の確認、そして書類を交わす。

15時を過ぎ、ようやく人がはけはじめたところで、奥様の手作りのお弁当と缶ビールで、乾杯。

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一服したところで、いよいよ儀式……いや……“施主検査”……。
晴れて普請道楽入りした旦那は、車からギブソンの’59(虎虎柄であからさまにただものではないギター)と小型アンプとエフェクター群を取出し、手早くセッティング……

弾き初めだ。

少し弾いて、旦那は、床に倒れ込み……
「やっちゃいましたね……できちゃいましたね……とろけますね……」
と。    検査、終了……

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この瞬間、この写真、のために、ケンチクをやっている、という言い方もできる。
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  2009年4月24日(金)   
外構はこれからだ。  今晩から雨が降る。
雨が赤土をくって建物を汚すので、工務店さんはこのあと、外周にブルーシートをひいてくれた……。

多謝
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  2009年4月23日(木)   
“HELL”の姿。
200平米を超える“豪邸”……、フェラ−リもなく、アロワナが泳いでいる水槽もなく、特注キッチンも100万円以下だ……。

建築家の独りよがりのコンセプトをモデル化しただけの住宅なんて、もういらない。
“家”には、様々な場所が必要なのだ、光と影は操りつつも、それだけに頼ってはいけない。
あからさまに表象された“インテリア”は、必要なのだ。

そう、入学したての学生が言う「今回のテーマは“地獄”です!」という、そういったノンシャラン(Nonchalant)な感じが、本当は、とっても大事。

「で、地獄の扉って、きっと鉄で、こんな感じで、なんかブツブツ、斑点みたいなものが、でてるって……」って、ボクも思う……。

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そろそろ、ここにMarshallのギターアンプと、EDENのベースアンプと、Ludwig のドラムセットが入り、もっと、HELL度を増す。

               §

朝から文章。
7割方書き終え、干す。

午後、西新宿の確認検査機関へ。
「大井松田の家」ー「確認済証」と「鶴ヶ島の家」ー「検査済証」を同時にもらえるという、とっても素敵な日。

               §

和田君がキッチンノカタチ展つうのを、やっているので、笹塚まで歩く。
そのまま代々木のハンズまで歩き、金物や棒を買い、事務所に戻る。

               §

書きかけの文章を仕上げ、日が暮れる。
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  2009年4月22日(水)   
「鶴ヶ島の家」スタジオ前の廊下、階段のつく直前。

スタジオの扉にはSTRAIGHT TO HELLなどと落書きがされればいい。

無音、無窓、無響の地獄のようなスタジオから一歩外へ出ると、コンクリート打ち放しの壁に、9本のギターが吊られている。残響時間がなつかしい。スリットから、高遮音ガラスブロック越しに差し込む光。その光にいざなわれ、2階のHEAVENへと導かれる。

               §

終日事務所にて作業。
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  2009年4月21日(火)   
6時起床。
9時前には「鶴ヶ島の家」現場。

1)民間確認検査機関による「完了検査」、一発合格。
2)OCMによる検査、多数修正箇所指摘。
3)OZONEによる検査、若干の指摘のみ。

ざざざと写真を撮って、14時、修正工事の職人さんが入りはじめたので、遅い午飯をとり、鶴ヶ島を後にする。

               §

まだ、修正箇所のテープがいっぱい貼ってあるので、何だかんだ言っていた50mmレンズで、キッチンの雰囲気写真をとってみる。
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  2009年4月20日(月)   
終日事務所にて作業

               §

夜、西新宿のマップカメラに、レンズを買いに。
TOKINAの17mm単焦点……。

デジカメのフィルムカメラ換算……
17mm×1,6=27mm、これでやっとGRの画角と同様になる。
50mm×1.6=80mm……望遠じゃねえか……。

               §

暗くなった帰りに、新宿を一枚、パシャ……

そう、こうやって、世界を、がばっと、やりたいだけだ。
別に、撮りたいものが、伝えたいことがあるわけでは、ない。
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  2009年4月19日(日)   
50mm単焦点と、散歩したが……つかめない。
頭の中の数式……いや、画角が20mm台のそれになってしまっているので……

いつもよくとる、誰もいないベンチ写真。
余白を多くとることできっと叙情性を醸し出すなんて安直な事をやっていたが、できない……

相手に目の前の何かを伝える、というより、あらかじめ頭の中にある絵を光でつくるには……

広角単焦点に変えよう……

キャノンマウントのパンケーキレンズがあれば最高だが……
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  2009年4月18日(土)   
西新宿のマップカメラで、EOS KISSを下取りにして中古の40Dを購入。
一緒に50mmの単焦点レンズも手に入れたが、そんなあたり前のことが僕にとっては画期的なことだ。

何しろ20年以上21mm〜35mmという、なんともおしゃれな写真を撮る事を拒否したレンズしか使ってこなかったので。

50mm単焦点、覗けば、何とも街を不自由に切り取るな……と感じる、が、そんなものをフツーの人々は撮らないのだ。

しばらくこれで絞りを開放にして、背景をぼかして、遊んでみよう。
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  2009年4月17日(金)   
午後「鶴ヶ島の家」現場。
工事最後の週、設備関係や建具の取付けなど、多職種の職人さんでごったがえす。

半年以上にも及ぶ工事、養生がはがされ、設計者がそのすべてを目にするのは、最後の数日のみ。

               §

夜、池袋の某所にて新潮社のMさんと取材兼打合せ。

終了後、新婚ホヤホヤのS君から早くも「呑むか?」とメール有り。
「もちろん」と返し、恵比寿の夜は更ける。
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  2009年4月16日(木)   
午まえ、インクやインクリボンを買いに渋谷へ歩き、「ゆで太郎」でもりそばを食べ、また歩いて帰ってくる。

事務所に戻り、膨張しつづける書類どもの粛清にかかる。

ぽむ企画さんから、FAXで“神保町系企画”の草案が送られてくる。すばらしい、早く南洋堂店主様と打合せせねば……。

              §

夜、写真家の渡辺君が、借りてたcanon 30Dをひきとりにやって来た。
夜が更ける。
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  2009年4月15日(水)   
朝から、シックハウス関係写真を整理し、西新宿の確認検査機関へ。
「別々の物件である完了検査申請と確認申請を同時に済ます」というメリットが民間の確認検査機関にはある。

相変わらず「特例物件ですから構造図はいりませんよ」と、言われ、返却される。いっぱいコピーしたのに(笑)。

               §

午後、天気がいい。VESPAを駆って、目黒のアイアングレイさんへ。

つまみ30個に自ら刻印を打つ事2時間……、上半身がガタガタ。

st物干金物1組、sus浴室三角棚2枚、brass引き手4組、brassつまみ30個を引き取り、アイアングレイさんをあとにする。
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  2009年4月15日(水)   
OCM+

事務所に戻り、東急ハンズで、身分証明書と印鑑がなければ買えない“毒物”「二酸化セレン」で、このピカピカの真鍮を黒染めにする。
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  2009年4月14日(火)   
終日事務所にて作業。
申請書の書類整備や、コピーなど。

午後、雨が降って来たので、目黒のアイアングレイさんへ行くのを、とりやめる。

               §

夜、『マンガ ル・コルビュジエの生涯』の打ち上げで、浅草橋へ。
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  2009年4月13日(月)   
各所とのメールのやりとり後、「7日前までに提出」との文言におびえながら、完了検査申請書作成。

17:00前、西新宿の確認検査機関に駆け込み、シックハウス関連写真等の不備を詫び、ゆるしてもらう。

               §

夜、O編集長来所。
スケッチブックのうち、20冊分をかたっぱしからみる、という不思議な作業をしてもらう。
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  2009年4月12日(日)   
陽気にさそわれ、秩父に遊び、健康的な写真を補充する。
埼玉県の、奥深さ、毛深さが、好きだ。
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  2009年4月11日(土)   
午後、西新宿のOZONEへ。
「国分寺の家」工事契約。

いよいよ工事がはじまる。
今年は、いつも靴に泥がついている、とっても現場な感じの一年になりそうだ。
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  2009年4月10日(金)   
午まえ
「ほな、結婚式いってくるわ〜」
と、同い年で9年来の友人Sから携帯にメール。

「写真、撮ってやるとか、連れ合いが着付けしてやるとか言ってたのに、何もできんで、すまん。おめでとう」
と、メールを返す。

現場に行く前、氷川神社まで歩く。
親族だけでやっているであろう結婚式を、少しでも垣間見ようと。

だが、誰もいない……ただ桜吹雪だけが舞っている。

いつもより少し多めに賽銭をし、手を合わせ、後ろ髪をひかれるように、境内を後にする。

               §

渋谷の「兆楽」でチャーハンを食べ、午後「鶴ヶ島の家&スタジオ」現場。
竣工まで、あとわずか……細部のチェックや日程調整等。

餃子を食べて、鶴ヶ島を後にする。
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  2009年4月9日(木)   
6時半起床。
9時過ぎには、確認検査機関から、電話有り、担当はYさんだった。

一仕事終え、横浜ハウスクエアへ、某企ての委員会に参加。
昼食をはさんで、午過ぎまで。

               §

雑貨の“雑”に悪い意味がないという前提での“雑務”を、粛々とこなす。
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  2009年4月8日(水)   
現場からの質疑に対応、など。
廃番になったネクタイ掛けの選択に、てまどったり。

製本を、コピー屋さんに、引き取りに行ったり。

午後、確認検査機関からの質疑FAXに対応したり。
土木事務所や工務店さんに電話をしたり。

日が暮れる。
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  2009年4月7日(火)   
事務所にて、作業。
              §

午過ぎから、ぽむ企画の平塚さんと、神保町の取材へ。
独りで歩くのとは違い、対話によって浮き上がって見えてくるものがある。

収穫多し。

ミルクコーヒーを飲み、餃子を食べ、馬刺を食べ、帰還。
おもしろい仕事になりそうだ。
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  2009年4月6日(月)   
設計をしたり、出版契約書に判を押して郵便で送ったり、製本屋に図面をだしたり。

夕方、JV大成さん来所、打合せ。


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  2009年4月5日(日)   
「生きてることの次に大切なものが習慣だ」って話を聞いた。

               §

少々作業をし、夕方、夕陽をみに、VESPAでレインボーブリッジを渡る。


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  2009年4月4日(土)   
interior には、「内心、本性」といった意味合いがある。

住空間においては、その人の内面を反映させること、それは、本当は、建築よりも時間のかかる作業ではないかと……いつも思っている。

一年以上前に構想したものが、やっと姿をあらわす。
それは、赤子が母体の中にいる時間より長い。

思わず「コンニチハ」と、声をかけたくなる。

               §

夕方、青山まで歩き、原宿あたりで、雨が降ってきた。
スパイラルでみた五月女寛って人の作品が、良かった。

伊勢克也って人の作品とも何かが繋がっている。

両者とも、「家」の何か失われてしまったもの、想念みたいなものを、手探りし、たぐりよせようとしているのだと思う。
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  2009年4月3日(金)   
西新宿の確認検査機関へ。
新たに確認申請の申し込みに。

「担当者の指名はありますか?」
「えっ!指名できるんですか?」
「ええ、まあ」
「で、でも、その方にいやがられるのもいやですし……」
「あら、そうですか」
「あ、いや、でも、Yさんか、Tさんに前はやってもらいました……」

               §

午後「鶴ヶ島の家」現場へ。
足場がとれ、スタジオの威容が、春の夕陽をあびている。

夏には、夕陽も大きくまわりこみ、右側の隣家の影もとれるだろう。

いよいよ到来か……「OCMの白の時代」

               §

夜、新橋へ。Chris Wight氏が、安斎さんの事務所でレクチャーをやるというのでのぞいてみる。

あまりの繊細さに、感服する。
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  2009年4月2日(木)   
終日事務所にて作業。

夜、建て主さんのご子息(高三)が、ふらりと遊びに来た。

夜が更ける。
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  2009年4月1日(水)   
終日事務所にて作業。

郵便局に行くと、「少年サンデー・マガジン」の切手があったので、買う。
サンデーの「まことちゃん」が好きだったが、どちらかと言えば「少年チャンピオン」を読んでいたような気がする。

               §

トイレットペーパーホルダーが2つ届いてびっくりした。
最近KAWAJUNのものをよくつかっているので、それ以外の何か、ということでサンワカンパニーの怪しげでかっこいい輸入品みたいなものを注文したつもりだったのに、なんと「KAWAJUN」と大きく書かれた箱が届き、少々頭が混乱した。

開けてみると、KAWAJUNのものだった。
カタログにも乗ってないし……そういったOEM的な何かか、アウトレットか、試作品か……。

でも、逆にKAWAJUNファンとしてはレアものを手に入れたということで、自分を納得させた。
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