OCM一級建築士事務所
 

2006年12月


  2006年12月31日(日)   大祓
朝、兵庫より兵糧が送られてくる(逆兵糧攻めと呼んでいる……)。

そのうちトアロード・デリカテッセンのスモーク・サーモンと大善の焼きアナゴを、群馬に帰省する連れ合いに土産としてもたせ、一緒に渋谷警察署の裏あたりにある「金王八幡宮」へ歩いて向い、大祓いのため茅の輪をくぐる。

               §

連れ合いと別れ、独り本屋へ。
様々なコーナーをぐるぐる、ゆっくりとめぐりながら魯迅の「阿Q正伝」と横光利一の「上海」を買い求め、家に戻り、布団にもぐり、読み耽り、年が明けるのをまつ。

明日からは仕事だ。

               §

そう、『マンガで学ぶ和のこよみ』の中では6月の30日に「夏越大祓」をしていましたが、あれは「半年の穢れ」を落すもの。
一年の穢れを落すには、12月の大祓となるわけです。

よいお年を。
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  2006年12月30日(土)   K2的 歳徳棚
鏡餅ではなく、日々食べている白米に感謝
そして昆布、みかん
(熨斗:のしとは本来のしアワビのこと、来年はのしアワビを手に入れてみよう……)
日々飲んでいる菊水に感謝
神のヨリシロである四手は、懐紙をチョキチョキ刻み自作
電気ブランのグラスに、榊と松(常磐木)、つまり永遠を示す

手前に、電球のソケット……電気の神様
蝶番……建具の神様
ボルト……ボルトの神様?
鍵……防犯の神様
釘……大工の神様
三角スケール……尺度の神様
鉛筆・からす口……ドローイングの神様
白紙……紙の神様

詳しくは『マンガで学ぶ和のこよみ』を参照の事。
※有麟堂に平積みされていたものは、一週間で完売してしまったようです。売り切れ必至!本屋に急げ!

今日は30日、まだ間に合います。
自分なりに、日々感謝すべき対象に、歳神様が降りて来てくれるようにしましょう。

出来合いの「飾り」を買うのでなく、自分で意味を考えて造る方が、当然、心がこもります。
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  2006年12月30日(土)   『都心に住む』2007年2月号
現在発売中の『都心に住む』2007年2月号に、建築家大島健二のスケッチが掲載されています。

文章はぽむ企画の平塚さん。

是非、ごらんください。
年賀状との関連性が楽しめます。
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  2006年12月29日(金)   air mail love
朝、惰眠をむさぼる。

海外へのnew year's cardの宛名を書く。

封筒大の大きさなので葉書だけどニッポンでは80円、常識だ。
ニッポンのいかした記念切手を80円分貼って、あとはエアメールの追加切手を貼ろうと郵便局へ向かう。たぶん合計140円くらいだと推測。

「あの〜あといくら貼れば?」
「え〜〜と、あっこれは“絵葉書”扱いになりますので、そもそも70円でいいんです。80円貼っちゃいました?多過ぎましたね、スミマセン……」
「え!?いや謝られなくても……ニッポンじゃ80円のものが、海外だと70円?」

少し嬉しい心暖まる喜び。
安いからうれしいのではなく、“絵葉書”と認定されたことと、+絵葉書というものが、とてもコスト・コンシャスに世界中を飛び交っているというイメージが、なんだかうれしかった。

基本的に「郵便」というメディアが好きである。

最小のギャラリー、作品展。

年賀状とは、年に一回自己満足をゆるされる作品発表の機会。
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  2006年12月28日(木)   けじめ
図面をプリントアウトしながら、書類整理をしたり、夜の来客にそなえコブと鯖節、どんこで出汁をとったり。

スーパーマーケットの商品が、非日常化しはじめた。
つまり、カマボコが高級化したり、下手するとオデンの具がなくなったりする不思議な時期。

一応、今日で仕事を一旦終え、整理等に勤しもうと考える。

何も終わっちゃいないが、けじめはつけないと。

             §

夜デザイナーの鍋田氏が夫人御同伴で、卒業生も引き連れていらっしゃる。
トシ・ヨロイヅカのクレーム・ピスターシュをおみやげにいただいた。
自分で打ったという蕎麦もいただいたが、茹で方を失敗してしまった。
申し訳ない。
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  2006年12月27日(水)   
日事務所ニテ作業。
なかなか、いろいろ、終わらない。

近所の露店で松の枝を買い、玄関先に飾る。
終わらなくても、年神様には来てもらわねば困る。

            §

貧民窟みたいなところであろうが、たぶん僕は家・事務所が好きなので、毎年一人で、本能的に、年神様を迎えていたのだろう。

今年からは、ちゃんと“しつらえ”をして迎えよう。
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  2006年12月26日(火)   K2的桂離宮
新幹線に乗り、京都に遊ぶ。

嵯峨線に乗り換え嵯峨嵐山へ。
このあたりは、女性観光客の聖地なので普段はめったに近寄らない。
年末の閑散期ならではの遊び。

天龍寺の方丈で庭をみながらN氏を待つ。
急にしんしんと京都らしく冷え込みはじめ、小雨が降り出す。

暖かい蕎麦をすすり、大覚寺へ。


大覚寺からタクシーに乗り桂離宮へ。

別に僕は桂離宮の発見者でも信望者でもない。

「なぜ桂離宮がニッポン美の代表を担わされているのか」
「のっぺりとした川べりの平地に深山幽谷を出現させるといことの意味」
「マスタープラン、統一的構成的意志なき普請“具合”」
「つまりは終わりなき増築という欲」
「修学院における後水尾天皇の趣味に対して、そこまで至っていないと感じられる八条宮家の趣味」
「簡素さは単純に金銭的困苦からきているのではないのか」
「腰高な上げ床は、洪水対策の特殊解であり、山中では当然別の解があったはず」
「写真のような外観をみられるためにつくったとは思えない。あくまでも庭をみるための装置ではないか」
「軒の浅さと腰高についても、決して一般解ではない」
「しつこいほどの灯ろうの配置がおもしろい、やはり夜の施設だな」
「柱細っ、四寸ないな……三寸五分か……」


などなど……
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  2006年12月25日(月)   地盤改良と桂離宮と私
朝から、年賀状
筆ペンで宛名書き
“年賀”という消しゴム版捺し
切手貼り

あせってやると、朱肉がついたり、切手の糊がくっついたり……

              §

午後、「上尾の家」現場へ、地盤改良の監理……というよりも、立ち会い……というよりも見学……。

              §

僕たち自営業は、そろそろ忘年会、打ち上げのシーズンに入る。

昨日、普請道楽N氏にから電話があり
「オーシマさん、あさって桂離宮来れますか?」
「ああ……いやあのその……(少し考えるフリをして)行きます……」
と。

日帰りで、桂離宮忘年会……。
クレイジーだが、K2っぽいっちゃ、K2っぽい。
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  2006年12月24日(日)   靴みがき
昨夕より、湘南「鵠沼の家」に宿泊。

力作の消しゴム版画をプレゼントしたら、逆に僕には絶対似合わないと思われるかわいらしいシェトランド毛糸の帽子をいただいた。

なぜか江ノ島で花火が打ち上がっているので、屋根に登ってみたり。

晩は辻堂の方まで歩きOIDAというチャコールグリルのお店で飲食し、4人でワイン3本空ける。

夜更けまで、ギターを弾きながらみんなで歌を歌ったり、家主にギターを教えてあげたり。

翌朝、おいしいシラス丼をいただき、土間にて家主とともに靴磨きをする。

僕はオールデンのコードバンを履いて行ったので、ちょっとちゃんとメンテナンスしていなくて皮がカサカサになってきたので、様子をみてもらう。家主も同じ靴を持っており、二つ並べてみたりして遊ぶ。トリッカーズのハイカットのウィングチップがカッコよかったので、「くれ」と言ってみたがニヤニヤして断られた。

その後海の様子を見に行き、藤沢の名店街で「太刀魚、めだい、しらす」を買って帰る。
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  2006年12月23日(土)   かしこみかしこみ……
午前、快晴の中、地鎮祭のため「上尾の家」現場へ。

地縄張り、位置だしなど。

天皇誕生日、祝日、大安、冬至の次の日、太陽の復活、快晴……

かしこみかしこみ……
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  2006年12月22日(金)   冬至1
物騒だ。

それを承知の上 恵比寿に住んでいる。

ベランダから観た風景。

ナイフが転がり、人が血を流し、警察官が50人くらいきている。
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  2006年12月22日(金)   冬至2
気を取り直し、建築ツウ的「冬至のワンプレート」

もちろん皆様におかれましてはすでに「マンガで学ぶ和のこよみ」

もう、御一読いただけたと思いますが、そう、それ、冬至。

れんこん、ごぼう、ニンジン、大根、コンニャク、ぎんなん、さといも、なんきん、たこ、鶏もも……そして「うんどん」……

美味。
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  2006年12月22日(金)   冬至 さん
外で鳴り響くサイレン、怒号

魂を鎮めるため、今晩もまた、老眼鏡をかけ、消しゴム版画に打ち込む
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  2006年12月22日(金)   とうじ よん
目の前で起った凶悪犯罪

おいしいK2冬至ディッシュ

人間国宝 aim for な感じの消しゴム版画

すべての“けがれ”を流すため

柚子湯に入る。
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  2006年12月21日(木)   ラヴ・スプーンフル
終日事務所ニテ作業。
実施設計をすすめる。

               §

夜、今使っていたばかりの消しゴムをブチっと切って、ナンシー関まがいの消しゴム版画をつくる。

明日、印刷があがるので(といってもオン・デマンドだが……)これを押して、土日はOCM福利厚生施設(鵠沼の家)へ行くので、宛名書きは来週になりそうだな……。

※「ニューハウス」2007年2月号に「鵠沼の家」が収納特集で出ています。
収納力バッチシな様子を是非みてください。

               §

【ベリ・カード】verification card
「海外放送を受信し、その内容(周波数、時間帯、番組、受信状態など)を発信した放送局に報告すると送ってくるカード。受信確認書。」

中学生の頃、兵庫県の奥地に住んでいたのでFMといえばNHKしか聞けなかったが、ちょっとアンテナを工夫すれば大坂FMという民放も受信できたので、それが自慢で、普通短波ラジオでやるようなベリ・カードの請求を長波なのにしてみたら、ちゃんとベリ・カードが送られて来てとても嬉しかった。他につまらない懸賞にせっせと応募したり文通相手を求めたり、そういうことをしていたのは、やはり田舎にいながら憧れの都会と「リアルに繋がっている」ということを確認したかったのだと思う。

アクセス解析によると、K2日記は毎日100人以上のブックマーカーの人に読まれているようです。特に、面識の無い方に興味があります。ので、年賀状がてら「ベリ・カード請求」してみて下さい。

限定100枚ですが、今年の年賀状は力作でとっても素敵でラヴ・スプーンフルな感じなので期待して下さい。
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  2006年12月20日(水)   めでたい日
朝から、年賀状のための絵を制作する。
丸一日かけ、納得のいくものができた、が、変形サイズなので、合う紙を捜しに渋谷に出るが、いずれにしても裁断となるらしい。

ちゃんと、印刷に出すか……今から?

               §

5册めの著書『マンガで学ぶ和のこよみ』が、本屋に並びました。
アトレの有麟堂にチェックしに行くと、建築のコーナー……ないな、じゃあオシャレインテリア本のコーナー……ないな、もしや「冠婚葬祭」?

あった、あった。

デザイナー原条令子さんによる上品な表紙デザインの本が、冠婚葬祭のコーナーに「品格良く」平積みされていました。

対象年令5才以上です。
お子さまと共に、回し読みしてください。

あさっては冬至です。
何をしましょう?何を子供達に伝えていくことができますか?

冬至から一年がはじまるという考え方もあり、そんなことがマンガにしてあります。

「欧米かっ!」
と、つっこまれないために、マンガで和のこよみを学びましょう。
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  2006年12月19日(火)   HILL LUNCH
昼前、用事で知人から呼び出しがあったが
「今から HILL飯食って、昼寝するから、一時間半待ってくれ」
と伝える。

昨晩の牛すき焼きの残りに、豚を放りこんでおいたもの、カブの糠漬け、プレミアムレッドというセレブ卵かけ用卵、新米。

旨かった……。
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  2006年12月19日(火)   再料理
晩ゴハン。

先日、「ブリのアラ汁みたいな鍋」と称して、まずくて臭いものをつくってしまったので、再料理する。
タッパーしておいたオデンの残り汁+すき焼きの汁+醤油、砂糖、大根と原理主義的な「ブリ大根」とする。

旨かった……。
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  2006年12月18日(月)   寝かせる
月曜日、だが、だんだん曜日や時間の感覚が薄れていく。
それが、極限というと大袈裟だが、弛緩し切るのが年末。

別の時間を流す愉楽。

K2日記もそう。
何をしているのか?
日々、他者との時間を改竄するためわずかな文を書き、1/1000秒から1/8秒までの時間の断面をカメラで切り取る。

1/1000秒のシャッタースピードの写真は、365枚とってもその蓄積は1秒に至らない。

希有と言えば稀有な時間だ。

その『稀有な時間』を、書いたっきり、撮ったきり、見返すことはなく「寝かせる」。

『寝かせる』とは「夢をみさせる」こと。

「日記に夢をみさせる」

そして、それらはまた独自の時間を獲得する。

               §

夜、連れ合いと近所の指圧に行く。
血管やリンパに流れるものを、中国人に調整していただく。

『どくろ杯』『ねむれ巴里』『西ひがし』をたて続けに読んでしまったので、少々寂しい。いい本はゆっくり読む。その行間にずっと逗留していたくなる愉楽が読書。

布団の中で2:00頃まで、大竹伸朗の『ネオンと絵の具箱』を読みその行間にたゆたう。
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  2006年12月17日(日)   ワフー
朝から身辺の整理など。
昼から「太東崎の別荘」打合わせ。

先週したが、もう少し詰めたいとのことで来所いただいた。

無事契約もしていただき、発進。

                §

夜、卒業生の長谷川君、前島君、岩城さん来所。
長谷川君が今英語の勉強をしているので、試しに英語で別荘のプレゼンをしてみたつもりが

「オーシマさん、それほとんど日本語じゃないですか……」
「ええねん、ええねんこれで」
「でも、コレかっこいいですね」
「そやろ」
「こんなのも設計できるんですね、ワフーばっかりじゃないんですね」
「……あ、あたり前やろ……」
「これでカーサ・ブルータスとかのれますね」
「まじで?大丈夫かな、コレで……」
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  2006年12月16日(土)   仏像とミイラ
今日は仕事をしない。

昨日連れ合いの実家から届いた新米で卵かけごはんを食べてから、昼、上野の「仏像展」を観に行く。

行ってみたら、もうとうに終わってしまっていた。

建築ツウのウッカリズム。

               §

しょうがないので、ダリ展をみようとすると長蛇の列。

やめて、博物館へミイラをみにいく。

片山東熊の「表慶館」が改装されて奇麗になっていたので、その100年ぶりの化粧をみたり。

(やっぱり円空はサイトスペシフィックな仏像だから、それぞれの現地でコツコツみることにしよう……今頃年神様を迎えるための帰途についているのだろうな…)

と思いを馳せながら、アメ横の大統領でもつと沢の鶴でいっぱいやり、ほろ酔いで中田商店で試着したりしながら帰途に着く。

6時間とっぷりと上野で遊んだ。
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  2006年12月15日(金)   ロック
終日事務所ニテ仕事。

障子の組子などについて考える。

「黄金比は美しい」ということが通常言われているが、僕にはそれがわからない。
それはきっと数式として美しいという意味だと思う。

が、任意の長方形で構成される棚や障子の組子には、ひっそりと黄金比や白銀比をしのばせてみようと思う。

後世に誰かが気付けばおもしろい。

                 §

夜、学生のK君が出羽桜一本持って訪ねてくる。
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  2006年12月14日(木)   粘性土
朝から「上尾の家」現場へ。
柿ノ木の伐採・伐根状況確認とともに、根を引っこ抜いた穴の底に降り、
地団駄を踏むようなことをして地盤を確認。

十分な地盤だと思うが、昨今はスウェーデン式の結果に従い地盤改良せねばならない……。

11:00に行くといっていたのに10分遅れてしまい、社長さんを待たせてしまい恐縮、だが12:00ちょうどには満州餃子に到着……失笑。

RED WING についた良質の粘性土を落し、エビスへもどる。

              §

夜、基礎科学生の忘年会におじゃまする。
最初の1時間くらいは授業中よりもみんな静かだった……。
ので、講師、一所懸命場をあたためてあげる。
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  2006年12月13日(水)   ファン太
終日事務所ニテ作業。
夕方から、「下総中山の家」の床の間について考える。

実施設計後半になって
「やっぱここ、床の間にしたいんですけどねえ。まだ何にも飾るもんないんですけど……」
とテレながら言っていただいた。

「床が有れば、その空間が何を欲しとるか、おのずと感じるもんでございます。別に銘品ならべりゃあいいっちゅうもんちゃいますからな。これから、じっくりと、やりまひょ。サンテグジュペリも言っとりました。心で観てくだされば、結構です。一年、二年、経ってあっしがここに参る度に、なんちゅうかそのしつらいが、あなたさまらしくなっとるかどうかを楽しみにしてございます……」

とは言わなかったが、そんな気持の建築家。

京都出身のだんなと、奈良出身の奥さんと、神戸生まれの建築家。
それだけでも、十分に座敷設計の主題となりうる。

ゆっくりと時間をかけて考える。
とても個人的な話、座敷とは、別に雑誌に出て人から云々いわれる筋合いのものではない。

野太い民家が、徐々に座敷きを欲する、その歴史的過程が、現代の人々の遺伝子の中にもある。

だから、おもしろくて、建築をやっている。

               §

今夕は散歩に出ず、松坂屋へ買い物に。
昼間から、コブ、干し椎茸、雑魚を水に浸して出汁をとっていたので、オデンをつくって食べ、晩酌し、連れ合いにギターを弾かせ、1967年に流行っていたベースラインを合わせ、夜が更ける。

僕にとって、ギター、ベース、及び野蛮な歌は、お座敷芸及び、路上芸である。
それは日本人の芸能の本質。
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  2006年12月12日(火)   接待
終日事務所ニテ作業。
昼寝時、最近は寒いので、たとえ15分の昼寝でも、布団を敷いて、耳栓をして、寝る。時々、そんな自分が滑稽に思える。

本もほとんど布団の中で読む。
本を読むとは、布団を敷くこと。

今日は昼一時間で、『ねむれ巴里』を読み切る。

                 §

17:00過ぎ、仕事を終え、また渋谷へ散歩。
連れ合いと待合せをして、前から行きたかった「富士屋本店」へもぐりこむ。

素敵な店だ、ビジネスに使える(笑)。

今度、O編集長の“接待”に使おう。
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  2006年12月11日(月)    仮病
朝起きても、風邪はひいていなかった……。
予定が狂った。

しょうがない、仮病だ……。

                §

というのはウソで、いつもの1.5倍速……いやちがう2/3倍くらいの時間をかけてゆったりと、行動する。

たぶん、市役所で流れている時間と同じくらい。

夕方、渋谷へ、まこもだけを捜しに行ったはずだが、ブックファーストでめずらしく建築書を読みあさる。

その口直しに金子光晴の『西ひがし』を買う。

捜してもいないのに、(まこもだけはなかったな〜〜)とつぶやきながら、また歩いて帰ろうとすると、クロサワ楽器のベース館の上に偶然中華食材店発見。

まこもだけは1kg単位(=1600円)でしか売ってなかったので、写真の麺と、とうばんじゃんときくらげとはるさめとジャスミンティーを買って帰る。

               §

今日は休むと決めていたのに、できない。
晩酌の後も、2Bの鉛筆は動く。

すごくいいスケッチができた……。

素敵な年末だ……米と醤油が買える……

そんな、日本昔話みたいな人生が好きだ
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  2006年12月10日(日)   プロポーズ
一時間寝坊し、朝から「大東崎の別荘」計画を進める。

提案図面、予算計画書、設計契約書などまとめる。
契約前だが、模型をたんねんにつくる。

夕刻、打ち合わせ。

英語交じりの図面。
もう数カ月前からmeetingしているが、やっと建て主からはっきりとした「コスト優先、それによる面積&眺望命」というdemandを引き出せた。

今回プローポーザル(プロ−ポーズ)した案は白紙に戻るが、かまわない。

新たなモチベーションがはっきりとした。

熱い(厚い)気持(思考の蓄積)を,話はできないが、図面には書き記した。

                §

すばらしき、日々
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  2006年12月9日(土)   めでたい
朝から、種類にフィルインしたり、確認申請書をコピーしたり、請求書をつくったり。

11:00より、ozoneへ、「上尾の家」工事契約。めでたい。

            §

施主さんと昼食を共にした後、恵比寿にタッチ&ゴーで市川へ。
「下総中山の家」打ち合わせ。

実施設計完了まで一ヵ月以上あるが、もうほとんどの内容は理解していただき、あとは、鍵の仕様とか、襖紙のこと、障子の組子、サティスかネオレストか……などなど。

本日は恐縮した振りをして逃げ帰ろうかと思ったが、相変わらず夕御飯にご相伴させていただく。

そこで、杉苔vsゼニ苔論や、織部灯ろうvs雪見灯ろう論など……。
めでたい。

いっぱいお酒をいただいたのに、21:00過ぎ、恵比寿にもどってなおもテンションが高いせいで、脳がクリア……。

絶対月曜日倒れる……(笑)
と確信しながら、ズブロッカのショットをグビグビ。
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  2006年12月8日(金)    風邪
終日事務所ニテ作業。
上海の文書、書き終える。
最後は1500文字のエッセイ風のもの。
全印象を1500文字で表し、滋味深きものとすることに脳をしぼる。

少し、泣ける内容となった。
 
               §

午後、設計。
建具表などを仕上げる。

脳がパンパン。

月曜から風邪をひく予定です。

※普請道楽N氏は今日硫黄島にいるらしい……。不思議な人だ……。
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  2006年12月7日(木)   しはす
午前中、事務所ニテ作業。

午後、学校。
本科生の卒業制作中間プレゼンテーションの講評。

出来が芳しくないので、ほとんど説教……20:00過ぎまでつづく。

ゲッソリ、疲れ果て、講師の左藤しげるさんと鍋田さんとともに、三人で軽く飲んでから帰途につく。
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  2006年12月6日(水)   
終日事務所ニテ作業。
朝、文章、午後設計。

                  §

夜、金丸洋君が絵をもってやってきた。

卒業生……と言いたいが、彼いわく
「僕は、卒展の日に学校とケンカしてやめましたから、卒業はしていません」
とキッパリ……。

あれからもう6.7年経つが、彼の絵は一段と冴えを増し、その思考にもブレはなかった。
キーワードは「再生、桜、どくろ、西行」。

それをもとに今プロジェクトを進めているという。

楽しみだ。
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  2006年12月5日(火)   〜走
朝、外は寒いらしい。

上尾に確認申請を“受け取りに”、たまたま半休だった連れ合いにパシッ……いやいや走っていただく。

坊主も走り、エアースタッフも走る季節。

              §

朝文章、文字数は進むが、イマイチまだギスギスしている……。

午後、設計。

夜、ホーローが施された鉄の鋳物のフランス人の鍋で、「ダイコン、ニンジン、ごぼう、レンコン、タケノコと鶏モモをごま油で炒り煮し、砂糖とヒガシマルの薄口醤油で味付けする。

タケノコは違うが、根菜づくし。

野菜の滋味深し。
わずかに野菜から出た汁は、明日ラーメンの汁にする。
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  2006年12月4日(月)   タコ式
朝から、学校、年内最終授業のクラス。

「センセ−、来年も“いるんですか?”」
「いや……たぶん……、でもアナタ、ファニチャー専攻だから、ボク、受け持たないと思うよ」
「え〜じゃあ、もう会えないんですか?」
「そうだね……年明けあと3回授業アルケドね……」

              §

昨日、能楽堂から歩いて帰ってくるとき、いつもと違うスーパーによったら、「中国タコ 150円/100g」が売っていた。

けっこうプリプリしていて、うまかった。

明石タコ 500円/100g
モロッコ、岩手、モーリタニアタコ 250円/100g
中国タコ 150円/100g

株式市場にはまったく興味がないが、タコ式市場には、ちょっとうるさい。

中国といっても、日本と接している海だからな、ラッキーだな。
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  2006年12月3日(日)   notional
朝から事務所ニテ作業。
電子辞書フル活用で、英語の図面を……、というか図面に、英語のメッセージを“まぶす”……。

              §

夕方、渋谷の能楽堂へ、吉村流の上方舞を観に行く。

頭の中ではいつも
「当て振りではない、当て振りではない……この人達は、空間認識をしているのだ……」
とつぶやきながら……。

やはり“腰”だな……、と再認識。

腰がすわっていれば、自ずと表情にも、座りができる。
腰が座ってないと、変に、媚びた安っぽい目の動きや、指の仕種になる。

腰が座っているということは、その、内なる、内面への神経の指向がはっきりとあらわれてくる。

……という「観念的な」話が好きで、昼間電子辞書で調べたら、「観念的な」は、notionalというという。
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  2006年12月2日(土)   vegetable
神戸にいる妹から大量の野菜が送られて来た。
関西の野菜かと思っていたら、茨城とか群馬だった。
やっぱり、関東の野菜は優秀なんだなあ、と実感。

妹には子供三人、兄には二人、合計五人のオイッコメイッコ……。 

             §

少し寝坊をして、昼前から仕事。
いろんな仕事に決着をつけようとしている。
「保留」をつくらないこと、即断即決。
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  2006年12月1日(金)   Decembers' Children
「良いお年を」

ベランダからボーッと通りの様子をみていると、お客さんを送りだす若い美容師さんが、そう声をかけていた。

どうやらOCMの仕事は10日までが「山」のようだ。

一年世話になった「神宮館運勢歴」によると八白土星の僕の12月は
「……大事は見送り雑事は年内に整理を……」

はい。

              §

終日学校で授業。
終わった後はテンションが高く、恵比寿の街にはホットペッパーな人々が溢れている。
連れ合いも会社の忘年会に出ていないので、友達に電話して呼び出し、飲食する。
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