OCM一級建築士事務所
 

2006年7月


  2006年7月31日(月)   涼亭
朝設計、午後模型作成。
模型は、明日、一日であがりそう。
大きな絞り値で写真を撮って……。
その後は、パース、お絵描きだな……。

満足な一日。

図面→模型作成→写真撮影→スケッチ
なんとも脳にとっては健全な仕事だ。
たぶん、絶対ボケないだろう……。

                 §

写真は、清澄庭園の『涼亭』。
岩崎弥太郎が国賓を招くためにつくった。

純ニッポン人のオトナの遊び。

都の施設なので、貸し切りができる。
何か企画してみようか……。
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  2006年7月30日(日)   本所・深川
昨晩、日本橋にて明治大学田路教授のスライドショーが、御自身のデザインされたバーにて開かれたので参じる。

なんだか、「建築の人間」がわんさかいたので、ちょっと緊張する。

建築家の南泰裕さんもいらっしゃったので、モノ書き建築家としての興味から、名刺を交換させていただく。

その後新宿に移動し、バンタンキャリアスクール時代の講師の方々と懇親会。とっぷりと深夜まで。

                §

昨晩の、毒素を抜くため、昼から歩く。
東京駅から、日本橋、茅場町、永代橋を渡り、佐賀町、門前仲町あたりを探索。深川不動尊、富岡八幡宮、清澄庭園、いくつかの鉄骨の橋などをみて、森下町、両国まで歩く。
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  2006年7月29日(土)   
昼から横浜のハウススクエアで打合せがあるので、少し早く出て、敷地をみてから行こうと企てる。

鷺沼で降り、歩いて、すみれが丘へ、そのまま歩いて中川へ……。

時間が不安なので、地図片手に、おにぎり頬ばりんながらの行儀の悪いケンチクカ。

打合せの前に、汗ぐっしょり。
しかし、敷地の情報が、身体に染み付く。

                §

知識と経験、口先だけの建築家ではないということを示すための、少々汗臭いプレゼンテーション。

スタンドプレーか?

いやいや、もっともっと。
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  2006年7月28日(金)   t-bolan
鉄枠扉を調べたくて、vespaに乗って、恵比寿のzestや三宿のglobeに行き、扉詳細を観察する。

午後、久しぶりに代官山『share spirit』へ。
ちょっとした、改築の相談を受ける。

                §

いつものように、片野氏のあついスピリチュアルな話をうかがう。

ここだけの話……

今度、あの亀田兄弟の試合があるが、試合の前に、永年姿を消していたT-bolanの嵐士が君が代を歌うという……。

その時、嵐士は、片野氏のデザインした服を着るという……

あくまでも、ここだけの話しです……。
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  2006年7月27日(木)   
終日、設計図を描く。

                §

昼ゴハン。昨晩の残り物、肉じゃが。
肉は豪州産、調理者は播州産。

早く米産の牛をたらふく食べたい。

                §

写真は、遠山邸の茶室……でなく、御母堂のための化粧室。
浴室の脇にある。

女部屋らしく、リズミカルな構成。えっ?どこが?
例えば障子。

竪繁で抹香臭くなりそうなところを、吹寄せにして、少し甘くし、かつ横組子の本数を「三、二、四」と変化させ、かつ上端(うわば)を揃えない……。
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  2006年7月26日(水)   りひた
ゲルハルト・リヒターなら、きっと、ここに、くいつくだろう。

とういう、「現象」が、“和風”空間には満ちあふれている。

                  §

ほどよい暑さのせいか、仕事が「すごく」ススミ、テンションが高い。

                 
                  §

今は、なんだか、我々はコカ・コーラ世代の末裔のような状態だが、昭和10年の、その、最後の、美学を、皆忘れている。

ソレヲシロウ


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  2006年7月25日(火)   タイチョープ
終日、設計図を描く。

なんとなく「今週が勝負……」とか、自分に勝手に言い聞かせながら。

               §

「ネットの中に真実はない、だからオレはネットをやめた」
と誰かが言った。

少なからず、遠からず。

僕は、ネットから発信はするが、それほど依存していない。
つい先週ITが「インフォーメーション・テクノロジー」の略であることを知った。

いまだに「ダイヤル・アップ」であることが人にばれると、皆恐ろしい顔をしてこういう……。
「お、おまえ、大丈夫か……」

「タイチョープてす」
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  2006年7月24日(月)   二・二六
終日、設計図を描く。
スケッチをして、昭和11年ものの極上の建築を飲み干して、確信して、図面化する。

なんと素晴しい仕事だろうか。

               §

写真は遠山邸の浴室。
なんとも優美。

ここに、浸かりながら、比企郡にも、軍国主義の足音が聞こえ、やがて、大正-昭和初期の豊かな建築文化は終りをつげた。

そこには恐るべき断絶がある。

たまたま僕は、それを、素直に、つまり、昭和11年から、何の違和感もなく、その建築的遺産を引き継ぐことのできる稀有な人間だと思っている。

昭和11年は1936年。二・二六事件の年。

ル・コルビュジェは1931年にサヴォア邸を完成させている、という意味も含めて。

歴史は想像力。
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  2006年7月23日(日)   比企郡へ
朝から電車に乗り、昨日想いを馳せた遠山邸へ向かう。
埼玉県比企郡川島町。

車中、スケッチをする。
化粧垂木、小舞、広小舞、など
現代的に通気工法になっている屋根を、軒先きで、どう終わらせ、みせるかというスタディー。
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  2006年7月23日(日)   ぺけ
遠山邸脇にある記念館、なんと今井兼次の設計であることを知る。
数寄屋・座敷を観に来たのに、今井の空間もついでに堪能、なんともぜいたく。

決して代表作とはいえない、日本的なモダニズムな建築だが、随所にギョギョッと、ゾクゾクッとする官能を感じる。

写真は左官で塗りまわした天井と壁、右の方の、垂れ壁の部分の「×」はなんだ?スジか……

「×」をジイッと魅入る。
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  2006年7月23日(日)   
遠山邸。
昭和11年竣工の邸宅。
関東の豪農風から、近代的要素、京都の侘びた草庵まで、一挙に楽しめる和のワンダーランド。

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  2006年7月22日(土)   ネイキッドクロケット
終日、事務所ニテ仕事。

土曜日なので、様々なところに思考を飛ばしながら脳内空間を楽しむ。

和風について考えたり、ビザ−ルギターについて考えたり、スケッチしたり、川越の遠山記念館について考えたり、パロマについて考えたり、オールスターについて考えたり、荒床について考えたり、踏み天井について考えたり、込み栓について考えたり、楔について考えたり、ギターを弾いたり……。

特に切れ目はないが、なんだか最終的には、結局、マッシュポテトをつくっていた。

今日はミンチを入れてみた。
つまりは、揚げないコロッケ状態、裸のコロッケ、ネイキッドクロケット……

            §

JR藤沢駅のキオスク。
かわいらしいので、カメラに納めた。
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  2006年7月21日(金)   福利厚生
終日、事務所ニテ仕事。

            §

夕方スーパーマーケットへ。
鶏ガラ、丸ごと一羽91円だったので、久しぶりに買う。
特に、目的もないまま、鶏ガラスープをつくる。

先日いただいたじゃがいもは、主としてマッシュポテトにして食べている。
今晩は、万能ネギを入れたり、そのまだ仕上がっていない鶏ガラスープを混ぜたりした。

とてもうまい。

            §

写真、「鵠沼の家」物干。
「鵠沼の家」は、OCMの福利厚生施設として認定してもいいかも。

勝手に、こっそりと。

また、いずれ、丁稚ができれば、合宿でも……。
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  2006年7月20日(木)   そびえと
早朝より仕事開始。

午後、バンタンデザイン研究所へ。
インテリアデザイナー佐藤シゲルさんのクラスの合評会に参加。
30人近くの学生がいるので、合評会は20時過ぎまで及ぶ。
終了後、シゲルさんと何人かの学生とともに打ち上げ。

            §

家に帰って、ポストをごそごそ。
「毒素排出」とか「内部統制」とか書かれた多量のチラシの中に、フィンランドからの便りを発見。

大久保メグミさんから、暑中見舞いをいただいた。
ソビエトのピンバッジが3つ入っていた。
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  2006年7月19日(水)   
激しい雨が続き、土砂崩れなどの災害が各地で。
「風雨から身を守るものが家である」というテーゼが重く植え付けられているからこそ、避難をするという機を逃しがちになるのか……。

地方においても、都市においても「しょっちゅう避難をするクセ」を身につけておいた方がいいのかもしれない。

町役場や、小学校の体育館などの自治体の施設は、もっとブルータルに、肉厚に、要塞のようにつくられる必要がある。

「薄く、軽く、透ける、表層が……」といった建築は、表参道のような仮設屋台のお祭りでやればいい。

「権力の象徴としての城」でなく「大衆のための城」は、必要だ。
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  2006年7月17日(月)   
全身肉体疲労。
どんな感じかというと、船が転覆して、遭難して、海を漂い、何時間後かに救出された人。

               §

午後打ち合わせ。アリナミンVを飲んで。

施主さん、はじめて来所。
基本設計をかためるため、ほぼ間取りが決まる。

恵比寿駅ビルで、お子さまを寝かせ、昼寝時間に入ったところをねらって来所されたという。

1. 5才のお子さんは、たっぷり2.5時間はお昼ねされた。
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  2006年7月16日(日)   
昨日より、時計をはずし携帯の電源を切り、湘南「鵠沼の家」に遊ぶ。

夕方砂浜でボディーボードの真似事をし、藤沢名店街にて魚介類など買い物をして、ベランダで炭で焼く。

朝から、江ノ島の磯で遊ぶ。
素潜りで、カニ、どんこ、メジナの小魚などを追い回し、観察。
岩肌に、打ち付けられ、背中をすりむきながら楽しむ。

「鵠沼の家」にもどり、昼寝をし、夕方、湘南の太陽と緩い時間を惜しみながら、時計をし、東京へ戻る。
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  2006年7月15日(土)   脱出
朝から設計。
建具表のモトになるものを仕上げる。

               §

最近、「生と死」や「旅」といった、僕の建築家としての根本・琴線をふるわせるテーマの打診が続く。

実現すればいいが。

               §

昼ゴハン。
じゃがいも三個。ナス一本。卵一個

じゃがいもは、軽くゆでてから、皮をむき、フライパンで焼き、バターで味付け。

ナスはオリーブの油で焼く。

卵はプレーンオムレツ、半熟気味で。

               §

暑いのでこれから東京を脱出する。
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  2006年7月14日(金)   野菜査収
朝からバンタンデザイン研究所に出講。
もう一つのクラスも修了し、前期を終える。

久しぶりに、新入生を担当したので緊張したが、講師(の精神状態・生活状態)が最近めっきり穏やかなので、学生にはうまく接することができたと思う。

               §

連れ合いの実家・群馬の吉井町から大量の野菜を送っていただいた。

素材を目の前にして、「どう、調理するか……」を想像する。

デザインと同じ作業。
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  2006年7月13日(木)   カレープレー
朝文章、午後設計。

               §

昼ゴハン。
昨晩、晩ゴハンを食べた後、仕込んでおいたカレーがイイ具合。

               §

戦後、寝食分離が「文化」の旗印になったが、結局意味はなかったのではないか?何かいいことあったか?と自問自答。

ワタクシめは、寝食・職住接近どころか、「寝食職同一」である……。

               §

客として、茶会に招かれて一番の気持良さは、歩く、その床=畳の上に、茶や、菓子や、懐石料理を置くことである。かつ、抹茶に関してはなんと「回しのみ」である……。

茶の湯が、上品な趣味、最高の作法であるとするならば、それはぜひとも日常生活に取り入れねばならない。

ということで、畳の上でカレーを自服……。
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  2006年7月12日(水)   牛スジ事件
朝文章、午後設計。

               §

朝、昨晩から煮込んでいた牛スジ煮込みにちょっと火を入れようとして、そのままシャワーを浴びて、   焦がしてしまった。

朝からテンションが下がる。

               §

昼ゴハン。
牛スジのことがなかなか頭から離れない。
麦飯と真ダラの塩焼きとダイコンのみそ汁。
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  2006年7月12日(水)   泳いだ後の晩ゴハン
18:00に仕事を終え、プールへ。
一時間ほど泳ぐ。

帰って、晩ゴハンをつくる。

               §

長野のレタスの上に、豚の生姜焼。
卵焼き。
パステルの器に入っているのは、ダイコンのサキッポをおろしでなく、なんというのだっけ、忘れたが、荒おろしみたいな感じの、辛味大根。
その手前は、わずかに生き残った牛スジ……焦げの味……。
大根、コンニャク、しめじの豆板醤炒めに万能ネギ。
(炒めている最中に辛味で目がシバシバする)
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  2006年7月11日(火)   ぱい
一日「和風特集」について考え、構成を考えたり、文章を書いたり。
何十頁にもわたる特集なので、力が入る。

夜、O編集長来所。
その特集の打合わせや情報交換など。

O編集長はいつもお酒を持参されてくるのだが、その趣味が気持悪いぐらい合っている。

以前「加賀鳶を飲みたいなあ」と思って、加賀鳶を買い置きしていると、加賀鳶を持参されて来たり、本日は「あ〜〜度数18度以上じゃないとタルくて飲みたくないな〜」と思って、「槽垂原酒(お福正宗)19度」や「自然舞(木戸泉酒造)18.7度」を準備していると、「奥(山崎合資会社)18度」をお持ちになられた。

                §

先日、銀座へ出向き、尺皿(31cmφ)を二つ購入。

                §

建築土木関係者の人は、かなりの確立でφのことをパイと言う。もちろんほんとうはファイである。パイはπである。
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  2006年7月10日(月)   幼虫絵巻
朝から、バンタンデザイン研究所に出講。
まだ“やわらかな幼虫”たちに、
「空の飛び方、甘い蜜の吸い方、敵の刺し方」を教える。

本日でひとクラス終了。

「アクソノメトリック商店街絵巻物」完成。
最後に皆の作品を並べて、学生に
「わぁ〜、いっぱい並べると面白いぃ〜」
と感じさせ、言わしめた。

それでOK、難しいことは言わない。
難しいことは講師の頭の中に満ちている。
以下、難しいこと。

             §

1)思いつき、一発勝負の回避、積み重ねへのリスペクト。
2)安易なミニマルデザインの拒否、ゴージャスでマッチモアでパワープレイし続けることの礼讃。
3)フォーカルポイントを喪失さる、フューチャリングしない、世の隅々まで、みる……それは社会・人間そのものの多様性と向き合うこと。
4)創造、センスなどという枯渇寸前の能力にたよらず、観察・分析を続けること。
5)ストーリーテリングの能力を、オーラルでなく絵で示すこと。
6)脳から指先、ペンの先、紙との接点を通じて、意志の伝達の愉楽を感じること。
7)人間に与えられた能力を信じること
8)コンピューターに敬意をはらうこと。
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  2006年7月9日(日)   『東京ハチミツオーケストラ』
ラジオから無作為に流れてくる音楽

チャットモンチー『東京ハチミツオーケストラ』

「蜂の巣みたいな東京
 働き蜂の行列が
 私はまだやわらかな幼虫
 あまいあまい夢をみてる

 そんなに甘くはないよって、はやく誰か教えてよ」

流れてくる歌詩を、とらえ、キーボードで速記する。

             §

麦飯に、卵かけごはん、もみのり。
夏の昼ゴハン。

昨日泳いだので、心地よい全身疲労。
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  2006年7月8日(土)   麦価
昨晩、とうとう、麦に手を出した……。
別に、先物取引きではない、麦価(バッカ)ではない。
拘置所プレーをしようってわけでもない。
米に、麦を混ぜただけだ。

             §

長芋、山芋、自然苧、大和芋、つくね芋&里芋との関係性……。
謎である、が、いつも、長芋、をよく買っていたが、昨晩、大和芋となうつ、芋を買ったが、うまかった。ねばりけ、アクのなさ、すべてにおいて長芋とは別物であった……。

麦飯に大和芋とろろ。うまい。

             §

御中元のお礼状を書きながら、日が暮れる。
夕方、SITEの展示をみにいく。
福本歩さん、「疑物館」、そのタイトルに、まず惹かれる。

陶器作家さんなのだが、世の中をハスッパにみている、いいことだ。

ガイコクのマーケットに行った時、妙なものに惹かれる、アノ感覚。
「これ、一体何なのだろう……」
わからなければ、わからないほど、惹かれる、あの、感覚と時間……。

絶妙である。が、一見、使えそうに、それらしく、みえる……。

「アート」の脊髄あたりを、スプーンで、グイッと、えぐっているのかもしれない。

その、脊髄でつくった、スープ……。
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  2006年7月7日(金)   おばちゃん
朝。学校に出講する前、「石山寺縁起」や「真貴山縁起」をみながら絵巻物について考える。

「しかし目に見える事実として、唐絵と大和絵に大きな相違があることは明らかであった。日本の絵は、人間を尺度として森羅万象をみようとする態度を、実に鮮明にかかげた。」
大岡信『絵巻と和讃』より

「日本の画家は虫を生かす。その虫独特の動きや特性、さらには直ちに類型と識別可能なあらゆるものを描き出してみせる----しかもわずか二、三筆でこれを成就してしまう。」
小泉八雲『日本美術に描かれた顔について』

といったコトバも脳裏をよぎる。
それらを脳へダウンロードし、学校へ。
メディア・世間師としての仕事=講師。

              §

制作に集中している学生がうらやましいので、講師もまけずにシュタイナ−の黒板絵のごとく、白板にドローイング。

ポイントは『天から振ってくる自転車に乗ったオバチャン」

              §

最近ラジオから流れるいい曲

DRAGON ASH 「IVORY」
甲本ヒロト「真夏のストレート」
ベン・ハーパー「〜」
〜「イーニー・ミーニー」
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  2006年7月6日(木)   あさり・豚汁
朝、マンガ本のための資料など作成。

             §

昼ゴハン。
朝4:00におきてサッカーを観ようと思ったが、アサリゴハンを炊いていると、ゴールが入ってしまって、おまけにアサリゴハンを食べずにまたそのまま眠ってしまった。

ので、それを食べる。
ニンジン、ダイコン、カマボコ、万能ネギの豚汁。
ミソと味玉(ウェイユー)で味付け。
万能ネギの卵焼き。
水……。

             §

午後、これから設計
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  2006年7月5日(水)   スジ
朝、小さな文章を書く。

             §

昼ゴハン。
昨晩の牛スジ煮込みの残り物を、細かく刻んで米と一緒に炊く。
蒸らす段階で玉子を落とし、万能ネギと一緒に。

国産牛スジ、158円/100g。

お吸い物。
麩、干しシイタケ、わかめを入れる。

             §

「小鍋だて」ということばが、最近オシャレに使われているが、本来「小鍋だて」は、はしたないこと……。

座敷きに主人や家族のために出される大鍋に対して、小鍋は、奥さんがこそこそダイドコで食べているイメージが昔はあった、が今はない。

             §

午後、これから設計。
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  2006年7月4日(火)   チェリー
朝、「ワフー」についての小さな文章を書く。

すごく、設計すべきこと、いや“設計したいこと”がたまっているが、コレを押えて、午前中はお勉強し、文章を書く。

ずっとやってきた、やりかた。

               §

「個人情報の守秘義務」
特に、建築においては、それは甚大。
こんな、日記、本当は、あやうい。
毎日、食べたものだけ書いているようでなければ、本来は訴えられる。

訴えられない、その、ギリギリで記述している“感”は、アル。

               §

めったにかかって来ない電話に出て打ち合わせしていると、来客。
こういうとき、丁稚のいない建築家はこまる。

インテリアディレクターの佐々木玲氏よりの使者。
サクランボを、大量にいただいた。

21:30
とっとと寝る時間だが、めずらしく琥珀色の液体をチビチビやりながら、ミック・ジョーンズ=big audio dynamite を聴きながら、サクランボを頬張る。

林海象、浜マイク、永瀬くん、中島美嘉、エゴラッピン、チェリー……なんてコトバが脳裏をよぎる……

なんて日記であれば、施主様のプライバシーはきっと保護されるであろう……。
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  2006年7月3日(月)   さしみコンニャク
午前中、出講。
“アクソノメトリック絵巻物”も佳境を迎えている。

             §

午後、しゃきっとするため、惰性でなく、つねに“大祓い”しながら仕事をするため、引出しを整理。

引出しが一個空になる。

日々、常に、捨て続けながら生きていく。

死ぬ時には、何も手元にないように、していたい。
モノへの執着を、全て、捨てたい。

形而上学的に生きたい。

             §

普段食べている、生芋コンニャクをさっと煮て、冷やして、薄切りにしてワサビ醤油でたべると、とってもおいしかった。

上記との関係性は不明……。

自分の中では、すごい発見。
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  2006年7月2日(日)   茅の輪
午後、府中の建て主宅へ、打ち合わせ。
間取り、架構、外壁仕様の方針等確認。

             §

終了後、連れ合いと合流し、大國魂神社へ参拝。
6月30日、18:00という時間に、半年間の邪気や穢れを祓うという「夏越の大祓い」という行事が各地の神社で行われるのだが、行けなかったので気にしていると、大國魂神社にはまだ「茅の輪」が飾られていて、ホットした。

この輪を8の字上にくるくる廻れば、穢れが落ちるという。
写真のように棒立ちするものではない。

             §

半年の穢れをスッキリ落とし、駅前の「磯吉」という渋い酒処で一杯やって、「くりばやし」でおみやげに餃子を買って、恵比寿に帰る。
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  2006年7月1日(土)   タクシー・タコ
OCM設立記念日。
OCMに改名して、6周年。
めでたい。

初心に戻って……というか、昨年からじっくり時間をかけてとっぷり初心に戻っている。

            §

朝、新しい施主候補の方来所。
まだ土地を購入されておらず、建築家も決まっていない状態。

            §

暑くも無く、寒くもなく、昼ごはんのあと畳の上でゴロンと午睡。

その後、雨がぱらついているが、本降りにはならないだろうという勘で、vespaにのり、築地へ。

市場はもうしまっているが、せっかくきたので寿司屋にはいり北海道の蛸などを食べる。

芝浦、品川などを流しながら、中目黒川沿いにポコポコゆっくり徐行しながら走っていると、後ろから客をのせたタクシーにオカマをほられる。

テールランプ破損。
相手の連絡先を聞きその足で東京ベスパに向かい修理。

            §

別に直せば済むことだからいいのだが、なんとなく気分が悪いので、スーパーマーケットへ蛸の様子をみにいく。

予想通り、モロッコ星人以外に今日は北海道、熊本、岩手と豊富な品揃え。
とくに「タコの日」とは書いていないが、たぶんタコ業者さんたちにはその意識があるのだと思う。

岩手タコを買い、帰ってタコめしとタコの卵焼きをつくりナイターを観る。
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