OCM一級建築士事務所
 

2006年5月


  2006年5月30日(火)   ヤクモ君
じゃあ、次は小泉八雲。

八雲は面白い人で、「自分が神様になって社に住んだなら……」という空想をしている。

「私の住居は妖精のように小さいものとなるかもしれない。しかしそれでも小さ過ぎるということはない。なぜなら、私には寸法も形ももうないからだ。私は単なる振動のようなもの---エーテルとか磁気の動きのような目にも見えぬ運動のようなものになるだろう。」

なぜか、日本人が無意識のうちに絶対やらないその妄想を。
やらないので、もちろん学校でも教えてくれない。

「ヤクモ君、自分が神様になったらっていう妄想はしちゃダメよ」

このあと、ひたすら神としての不思議な一人称の文章がつづく。

それは孤高の作家 丸山健二の『千日の瑠璃』という仕事に似ている。

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  2006年5月29日(月)   ワフー
「和風」についての論考に決着をつけようと、考えをめぐらしている。休みの日は

「断腸亭日乗」永井荷風
「日本の心」小泉八雲
「明治大正史世相編」柳田國男

の三冊を、まくらもとに開き、寝転んだまま、あっちを読み、こっちをめくり……。

脳の中から、日常と非日常の出し入れ。

               §

関東大震災の日の永井荷風の日記に、こうある。

「帝都荒廃の光景哀れといふよりも愚かなり。されどつらつら明治以降大正現代の帝都を見れば、いわゆる山師の玄関に異ならず。愚民を欺くいかさま物に過ぎざれば、灰燼になりしとてさして惜しむには及ばず。」

と、淡々と。

               §

晩、さる敏腕女史より連絡あり。仕事の打診だ。
「商業建築を“やらない”っていう主義はあるんですか?」
と問われ、荷風と同じようなことを答ふ。
「山師の手伝い、余の仕事にあらざる、さらに愚民をあざむくいかさま物を設計するに及ばず……。そうでなければ、やる。」
と。
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  2006年5月28日(日)   男前
「男前な空間」に育つ男の子は、男前に育つ。

いつも家をきれいにしていると、コドモさんは家を壊したり、汚したりしない。ニューヨークの地下鉄の落書きの論理で言えば「家庭内ブロークン・ウィンドウ理論」。

しかし「キレイにしたはたから、どんどん散らかしていく人」もいる(笑)。

建築家住宅は、住み心地がよくても、別に毎日「今日も住み心地がいいです」と建築家に報告が入ってくるわけではない。基本的に「快適」であることが前提に建てられているので、それが「あたりまえ」になれば、特に毎日、毎日強く感じることはないのだろう、とか。

「自信満々」になることのできない建築家という仕事、いつが竣工なのか、仕事の終わりなのか、打ち上げなのかよくわからない仕事をしていると、ややもすると被害妄想に陥る。「ちゃんと住んでるのかな、住めてるのかな、何か間違ったかな……」とか。

と思っていたら先日おうかがいした家で「毎日、毎日、エエ家やな〜〜ってゆうてますねん」と御主人さんに言われた。

                §

夏は冷房なしで……なんて御要望をよくいたき、それなりに設計的な工夫はするが、基本的にはそれは実証できないことなので、インフォームドコンセントとして「無理です」とお答えしておく。

ところが「逗子の家」は、昨夏、冷房が必要なかったという。すごいことだ。
が、もちろんそれは敷地の条件によるもの。南側にうっそうとした雑木林を貯えた山があり、風はそこで冷やされ、おまけに岩盤の上に建っているので、そのひんやりとした岩盤が家全体を冷やしているのだと推測した。

ので、やはりコンクリート蓄熱体ジャングルの都内では「無理です」と言わざるを得ない。
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  2006年5月28日(日)   にせんねんもんだい
夕方、恵比寿のギャラリーSITE「ホナガヨウコ」の身体パフォーマンスを観に行く。

ロックバンド「にせんねんもんだい」の高田正子の音響系ギターとのコラボレーション。

直截的な表現形態ではあるが、齢40を超えた体にも、いや脳の奥底までにもビシバシ侵入してくるパフォーマンスとギターサウンド。

いいものを観た。

               §

ロックは大好きだが、いまだにがんばっているおじいさんバンドにはあまり興味がない。

有名になるということは、パフォーマンスする環境ができあがるということ。かつ、売れるということは、その利権にからむチームもが最大限のパフォーマンスを発揮する。つまり、失敗のない、完全にパーッケージングされた商品としての音。チューニングがもし狂っていれば、ローディーが裏でボコボコ……ではなく、会社対会社の問題になったりする。

それが一聴衆として感じられると、もう興味はない。
昔のCDにパーッケージされた音の方が、より野性的でインスピレーションに富んでいる。
もちろん、あくまでも個人的な意見だ。

               §

人が何かをやろうとしている……、もがいている……
「お仕事」になる直前、前夜、その姿が一番美しい。
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  2006年5月27日(土)   
朝から「逗子の家」へ。

竣工して、一年を経て、タモ材はアメ色になり、ウリン材のポリフェノールも落ちきって、木々もアオアオとし、なんとも「とろ〜ん」とまどろんだ雰囲気に仕上がっている。

ツルツル、ピカピカでない何か、OCM建築の実証。

             §

「カマクラ野菜」と呼ばれるカブ、人参、ラディッシュ?、トマトなどを生でポリポリいただく。うまいものは調理する必要なきことを実証。

ビール、ワインをタラフクいただき、宅を後にする。

気分がいいので、東京に帰りたくなく、大船で下車。
「観音食堂」にて、天ぷらと冷酒。

それでも帰りたくないので「壱六家」でラーメン。

もうだめだ、とつぶやいてみて、湘南ライナーの人となる。

施主さん、工務店さんに感謝の日。
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  2006年5月26日(金)    七七七
品川の「品」は口が三つ。
「七が三つの名字の人がいるんだけど、何と読むのと」聞かれ
「ああ〜それはね〜」
と知ったかぶって、泥沼にはまる。

「七が三つ」は、キ蕎麦、キ寿司とか、「喜」という字の俗事、草書として使われていることが多いが、一文字の名字となった場合がわからない。

誰か、教えて下さい。
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  2006年5月25日(木)   テキスタイル
昨日ha deux(アッシュ・ア・ドゥ)という家具屋さんのパーティーに招待されたので、行くとテキスタイルデザイナーのルシアン・デイの小さな手提げカバンをいただいた。

うれしい。

イームズブーム→アレクサンダー・ジラルドのテキスタイルブーム→マリメッコなどの北欧テキスタイルブーム→ブラニフブーム→飛行機ブーム

昔のものでも、もちろんいいものは、いい。
ただし、我々現役デザイナーは、新しいものを生み出さねばならないという強迫観念を持ち続けねばならない、という強迫観念。

本来複合していたデザインの総体が、ザクザクに分断されて
「オレ建築家だから、模様わかんない」
と平気で言えるようになってしまった。

アート、デザイン、建築、服飾、テキスタイル、音楽、食べ物
統べてフラットな関係が築けなければ、豊かな社会とは言えないな。

もちろん、どこかに過剰と欠如は必要だが。
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  2006年5月24日(水)   任意同行
授業のため「一点透視図」について考える。
いつもは簡易法で、立点(スタンディングポイント)を設定せず、いくつかの「任意の」という部分を含む方法をとっていたが、この「任意の」というところでいつも学生がひっかかるので気になっていた。

ほとんど「任意の」という部分を含まない、平面図と立点との関係によって図が自動的に立ち現れてくる一般的な方法の資料も作成する。

人生には幾度も「任意の判断」にせまられる時がある。
おまわりさんに対して「任意ですか?強制ですか?」と聞けねばならない。
少しでも「任意の」に慣れておく必要がある。
そしてやがては「任意の」の愉楽に気付いていただきたい。

              §

午後、別荘の設計をすすめる。
日本的な何かにとらわれない“何か”をさぐる段階。
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  2006年5月23日(火)   交信
首都高についての文章を書き終える。

              §

建物は地球という球面に建っている、ということ。
海のかなたの水平線は水平ではない、ということ。
垂直な柱は平行ではなく、地球の中心に向かってある角度をなしている、ということ。

微分・積分という数学における概念は、つまりは哲学に通じる。

              §

このオジサンは、上半身のみを小屋につっこむことによって、別世界と交信している。

「そんなことをしてはいけません」

とは、学校で教えてもらわなかったからだ。
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  2006年5月22日(月)   たそがれ in my head
昨晩テレビで、建築家村野藤吾の生前の映像が流れていた。

「……商業建築を、建築として成立させるには、“目立つ”という堕落の、その一歩前で、とめる、その、勇気」

「建築家が、施主の了解を得て獲得した個性の自由度を発揮せねばならない、そしてその重要性」

といったような事を言っていた。

一歩間違えれば「商魂丸出し」、一歩間違えれば「自慰行為」
それが恐くて忌避しつづけてはいけない。

             §

黄金色の夕陽に染まる首都高。
その黄昏れ具合。
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  2006年5月21日(日)   40%
朝から湿度40%。
昨日はが80%、なんともこのニッポンの気候の気まぐれなこと。

あまりにも快適なので、浅草の「三社祭」に向かう。

            §

「三社祭」にて、今ニッポンが失いつつある、いくつかの大事なことを見い出すことができた。

神輿をかついでいる人達
「朝から酒を呑む」「ガラが悪い」「観光客に罵声をあびせる」「くわえタバコ、投げタバコ」「刺青入れてイカツイ人がカッコ良い」「女はヤンキーっぽい方がかっこいい」「他の神輿との敵対意識丸出し」「組織の団結力」

こんなソサエティー、コミュニティーがしっかりできていれば、それこそ子供が殺されることはなかろう。

「そんなことしたら、オトナはだまっちゃいない……」ということが、子供の時からたたきこまれていれば、人は人を殺さない。

            §

帰り、吾妻橋を渡り、
本所、両国、新大橋、日本橋、水天宮、八丁堀、築地まで歩く。
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  2006年5月20日(土)   戦い
新宿にて住宅コンペのプレゼンテーション。
対戦相手は山下達朗氏村山隆司氏

よく戦った。
果報は寝て待つ。

                §

寝るヒマなく、打ち合わせと会食。
先日下見をした「い志井」へ。

失敗した……。
おふたりとも“INSIDE=ホルモン”は食べられない……。
かつ、なんだか賑やかな団体がいて雰囲気もない……。

もともと関西人的にはホルモン=放るもん=捨てるもの……である。
なんとか御時世の流行りとやらにこの身を流そうと思ったが、やはりINSIDEはINSIDE……。国際的な認知を得ることは難しそうだ。

無理して外食などせず、手料理を振る舞った方がいいのか……。
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  2006年5月17日(水)   秘伝のタレ
模型の箱をつくったり、スケッチしたり、物性データを調べたり。

              §

「伝統の味」とか「秘伝のタレ、つぎたしつぎたし200年」「結成40年のロックバンド」とか。世の懐かしみも手伝って、本来もうなくなっているはずべきものが残っている場合、ある時期を迎えて、それは人々の興味の対象になる。

「建築部材・工法」におきかえて考えてみようとするが、一般的にはうまくはいかない。日々雑誌を読まず、新しい情報に振り回されないように努力しているが、うまくはいかない。

大停電時代が来て、いつコンピューターがなくなってもいいようにと、本を書いて残したり、スケッチをしたり、模型をつくったりしているが、果たしていかなるものか?

毎日食事をつくるが「炊飯器」「電子レンジ」は使わない、と意固地になってはいるものの、人に強いる程のこともないたわいもないこと。別に薪で風呂に入っているわけではないし、橋は好きだったり。

といったことを考えながら建築をやっている。
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  2006年5月16日(火)   大志満
屋根、格子、土台などをつくり、模型を完成させる。
外の雨もあがったようだ。
これまでにない素朴で潔い家。

             §

土曜日にお施主さんをお食事に接待せなばならない。
外国人の方と、コスモポリタンな方。

美食の地エビスといえども、ほとんど外食をしないワタクシめ。
大いに頭を悩ます。

そういった関係の雑誌も読まないのだが、OCMの住宅が掲載されている「東京カレンダー」の中から「看板のない……」「隠れ家的な……」という威嚇にもめげず「い志井」に勘をはたらかせ目星をつける。

行ったことがないところにお連れするわけにはいかないので、さっそく下見と称して馳せ参じる。

しかも「もつ」である。「もつ」というものを食べる習慣がない、がコスモポリタンな方を喜ばせるには「あり」かな、と。

旨い、コラーゲンたっぷり、土色をしたワタクシめの顔に精気がみなぎる。

かつ、この「い志井」は、お酒が“呑め”る店。いや確かにどんな店でもお酒は飲めるが「地酒一合800円〜」などという店はつまり「呑むな」と同意。

主人も素敵で、“ミステリーハンターの竹内かなえ”のように適確なサービスを行う店員も気持良かった。
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  2006年5月15日(月)   白衣
爽やかな気候。
洗濯をし、床の雑巾がけをし、ついでに換気扇の掃除。

本当は、無菌室のようなところで、白衣を着て模型をつくりたいと思っている。

元THE CLASHのミック・ジョーンズが、スタジオで白衣を着ている姿が、頭に残っている。

というか、もともと建築研究室というものは、「白衣に蝶ネクタイ」
けっこうこれ当たり前だった。

              §

写真は深大寺の石仏。
ある仏僧が鏡をみると、こういう姿に自分がみえた、という。

イイ話だ。

正確にモノを描くことにそんなに価値があるとは思えない。
写真もまたしかり。
写真は「真実を写す」ものではない、PHOTOGRAPH、つまり「光で描く」ことなのである。

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  2006年5月14日(日)   人の弟子
模型の制作。
かすむ眼に老眼鏡
震える指先にピンセット
1mm角の材料を接着。

            §

夕方、徳島より来客。
就職活動中の学生さん、というか写真家渡辺慎一氏のお弟子さん。

ろくに就職活動もしたことがないのに、かといって日々就職活動のような人生を送っている身からでるエラソーなコトバを聞いてもらう。
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  2006年5月13日(土)   クレマチス
一日、Macに向かって図面を描く。
外は雨が降っていて、湿度も60%そこそこ、涼しい。
仕事に集中するにはいい気候。
あまり天気が良すぎるとイスに座っていられなくなる。

              §

この二、三日で、「クレマチス」という花の名前を2回耳にした。
一つは、学生が「クレマチス」をスケッチしていたので

「クレマチスって何か花にまつわるエピソードとかあるの」と問うと

「クレマチスの葉を傷口にすり込むと皮膚が醜くただれるため、貧困の時代には物乞いを生業とする人々が自らの体の傷で慈悲深い人々に訴えかけるためクレマチスを利用したといわれています。」といったようなことを適確に答えてくれた。

その話には、何かひかれるものがある……。
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  2006年5月12日(金)   「守破離」の「離」
終日VDIに出講、一日中喋りまくる、良性エグゾースト。

            §

写真は京都、鴨川沿いのTHE RIVER OLIENTAL.
京都の商業和風建築の、次世代への、好ましい、引き継ぎ、の状態を示している。

こんな建築を「新築」でやりたいのだ。

そろそろ「守破離」の「離」へ……歩みダス。
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  2006年5月11日(木)   時空のゆがみ
朝から、湿度80%。
洗濯物が乾きにくく、世の中のテンションも少し低い。

             §

先日京都駅の観光案内所にて
「桃山御陵に行きたいんですけど」
「えっ?」
「……いや、だから、桃山御陵」
「桃山?何で」
「いや、行きたいから」
「何もないよ」
「いや、だから桃山御陵に行きたいんです」
「……地図にも載ってな……あっ、あった」

天気の良いGWの一日、誰もいない京都の桃山御陵。
何か、いろいろ詮索したくなる。

裏の京都、ちゃんとした宮内庁管轄の桃山御陵、京都の人は天皇に帰って来てほしいはず、だから、むしろ市をあげて御陵を観光資源として設定しないという暗黙の何か。

             §

写真は、桃山御陵の長い坂・参道を下から後ろ向きにトコトコ歩いて登って来るオジサン。

こちらが上から歩いて来るのに気付くと、はずかしそうに、照れ笑いしながら、普通に歩き始めた。

若干の時空のゆがみ
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  2006年5月10日(水)   植物
写真家渡辺慎一と神代植物公園へ行く。
前から、ずっと気になっていたところ。

バラ園のバラは、まだ一割も咲いておらず、咲く、その寸前の固いつぼみの状態をみせていた。

様々な植物を堪能した後、深大寺前のソバ屋で還俗する。
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  2006年5月8日(月)   あなたのことが数寄
ある同世代の東京の建築家に
「そろそろ、バリバリの数寄屋とか、やりたいんとちゃいますのん?」
と問うと
「いや、大島さんとはバックグラウンドがちがいますから……」
と言われた。

バックグラウンド?ワタクシめに?

保守、コンサバな神戸に育った、何か得たとすれば、写真のような、クレイジーな造形、つまり「瓦に、ペイントされた門扉」を愛おしく思えるココロ、かな……。

たぶん、モダン神戸のモダンは、狭隘な「モダニズム」ではない……。

数寄ゴコロも、そして……。
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  2006年5月7日(日)   鍾馗様
京都で採集した鍾馗様(しょうきさま)のをスケッチし、分析する。
いろいろ調べたら、京都には130種類くらいの鍾馗様がいるという。

個人的には左下の目を見開いた鍾馗様が好きだが、そう思うとて、すぐに手に入るものではない。

しばし、ココロに留めおこう……。
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  2006年5月6日(土)   黄金食倒日記1
早朝の飛行機に乗ったので、朝八時半には三ノ宮に着く。
元町まで歩きエビアンコーヒーで、サンドイッチとコーヒーをいただく。
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  2006年5月6日(土)   2
10時から中華街のブタまん屋老祥記が開くので九時半くらいにのぞいてみるともう行列ができているので、あきらめトアロードデリカテッセンでハムを買う。そして北野町異人館街、安藤建築、新神戸駅裏の布引滝あたりを散策して、新しいフロインドリーブにて小耳とミックスクッキーを買う。
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  2006年5月6日(土)   3
元町の一貫楼に戻り、ブタまん、餃子、春巻、焼そば、でビール。
眠たくなったので、電車に乗り9才まで住んでいた須磨に向かう。須磨寺あたりを散策し、今度は海への眺めの良い山陽電車にのり、垂水の霞ヶ丘へ。
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  2006年5月6日(土)   4
5才まで住んでいた五色塚古墳のまわりをうろうろし、宿である舞子ビラにチェックインする。窓からは夕陽に照らされた明石海峡大橋と淡路島がみえる。
垂水に向かい父に会い、増田屋の寿司で江井ケ島酒造の酒を酌み交わす。
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  2006年5月6日(土)   5
翌朝、明石の魚の棚に向かい、タコ天やタコから揚げを立ち食いしながら、玉子焼の店とり居に入り、ビール。
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  2006年5月6日(土)   6
朝から食べ過ぎ、眠たくなったので、快速に乗り、予定してなかったが京都へ向かう。京都駅で奈良線に乗り換え、桃山へ。着いたらまた焼飯と汁ソバと餃子とビール。明治天皇のお墓・桃山御陵や桓武天皇の御陵を参拝し、伏見の街を散策し、鍾馗様ハンティングをする。
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  2006年5月6日(土)   7
京都四条にもどり、引き続き鍾馗様ハンティング。
夕刻、歩き疲れたので、新京極のスタンドにてかしわのから揚げ、きずし(〆鯖)とビールと酒。
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  2006年5月6日(土)   8
〆に、新幹線京都駅のホームにて、その場でつくるサンドイッチとビールを買い、食い倒れて、新幹線に乗り込み……ZZZ……。
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  2006年5月5日(金)   神を見下ろす
早朝、羽田から神戸へ飛ぶ。

その新航路は、恐れ多くも富士山を上から見下ろすものであった。
何と言うかその、みてはいけないものをみた感じ。

           §

何年かブリの神戸、なので、単純に、懐かしみにまみれながら漫歩す。
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  2006年5月4日(木)   蛇蝎
荷風の「断腸亭日乗」の五月五日の周辺をかたっぱしから読みながら、端午の節供に関する記述はまったくないな……と、あてすっぽうな勘がはずれたことを、まあ、そりゃそうだよな、と気にかけず、水に流す。

同書の中に荷風の遺書があり、それにちょっとびっくりしたことが、少なからず収穫か。

「余は日本の文学者を嫌ふこと蛇蝎の如し。」昭和11年2/14(58才)

「蛇蝎(だかつ)」つまり、ヘビやサソリくらい嫌いだということ。

午前中に読んだ別の書には「ヘビが世界をつくった……」などと書いてあったので、何だかおかしい。
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  2006年5月3日(水)   菖蒲・尚武・勝負
先日、埼玉県の菖蒲町に行けず、菖蒲を手に入れられず落ち込んでいると、いつも行くエビスの松坂屋スーパーに「菖蒲¥158」が野菜売場に売っていたので即、購入。

まずは「しつらえ」て、&刻んで酒に浸し、菖蒲酒をつくり、呑む。

味は思ったほど香味はきつくなく、むしろ、甘い生臭さが心地酔い感じ。
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  2006年5月3日(水)   穢れを祓う
とどめに、しつらえたものを、ひと通り愛でたあと、切り刻んで風呂に入れ「菖蒲湯」につかり、邪気を祓う。

「六日の菖蒲、十日の菊」というアフォリズムがある。

何事も、早めが良い、ということ。
何?「十日の菊」がわからぬとおっしゃる?
次の「建築ツウ・マンガ本」を読めばわかります……。

まだ、間に合います。
近所のスーパーで、菖蒲を購入し、みんなで穢れを祓ってくださいまし。
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  2006年5月2日(火)   里山
朝からすごい雨。

午後アートフロントギャラリーというアートプロデュースの会社の方が来所。「建築ツウへの道」を読まれて、ワタクシめのアートに対する想いに反応して来られたという。

越後妻有のアートトリエンナーレなどの案内を受けるが、すかさず
「三年後は、出させてください。ヴィジョンはあります」
と申す。

「山手線の内側くらいだという妻有のエリアの習俗を調査し、そこに居る、いや、おわしまする田の神、山の神、家の神、道祖神、地蔵などを発掘し、もういちど“場”を形成し、カタチとして可視化し、人々のムネの内に響かせる」

というもの。

アーティストの吉水浩と組んでやってもおもしろいかもしれない。
ワタクシめが「場の表出」を担い、吉水浩がイタコのようにそれを「カタチづくる」……。

家庭内のレベルに“濃縮”したプロジェクトである「マンガ本」の世界を、里山全体に広げ、“還元”する。GWの健全な妄想。


               §

夜、ワタクシめに本を書かせているO編集長の指南により、マンガ「へうげもの」を2巻読む。

なるほど……。
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  2006年5月1日(月)   
ゴールデンウィークです。

みなさん、K2日記なんか読んでないで、野山をかけめぐってくださいな。。。

ワタクシめは仕事をします。。。
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  2006年5月1日(月)   昼、夜、深夜
異常な陽気の中、夜の打合せのため、もてなしの料理をつくったり、企画書を作成したり。

夜「マンガ本」と某雑誌の特集企画の打合せ。

はじめて、マンガ家の人の描くキャラクターと対面。
酔徒である編集者にマンガ界全般の動向をうかがい、ただひたすら、フンフンと聞き入る。

加賀鳶一升空いた頃、写真家の渡辺慎一氏がやってくる。
深夜だが、氏の車に乗り、別の企画の撮影のため夜の赤坂周辺に向かう。

ワタクシめの役割は同じテーマについて文章を書くこと、つまり100%著述家としての仕事。
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