 | じゃあ、次は小泉八雲。
八雲は面白い人で、「自分が神様になって社に住んだなら……」という空想をしている。
「私の住居は妖精のように小さいものとなるかもしれない。しかしそれでも小さ過ぎるということはない。なぜなら、私には寸法も形ももうないからだ。私は単なる振動のようなもの---エーテルとか磁気の動きのような目にも見えぬ運動のようなものになるだろう。」
なぜか、日本人が無意識のうちに絶対やらないその妄想を。 やらないので、もちろん学校でも教えてくれない。
「ヤクモ君、自分が神様になったらっていう妄想はしちゃダメよ」
このあと、ひたすら神としての不思議な一人称の文章がつづく。
それは孤高の作家 丸山健二の『千日の瑠璃』という仕事に似ている。
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