OCM一級建築士事務所
 

2005年11月


  2005年11月30日(水) HOUSE IN KUGENUMA #8
“うねる垂木”という強い構成に対して
キッチンは柔軟で自由度の高い固有性をもつオブジェとして扱う

お互い干渉しあわないように

もちろん、ちゃんと機能するし
キッチン単体としての美しさも持たせている
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  2005年11月30日(水) HOUSE IN KUGENUMA #7
キッチンは2階の北側の隅に配置

しかし、そこは“めくれあがる”屋根とそこからの光と視界を
一番感じることのできる場所
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  2005年11月29日(火) HOUSE IN KUGENUMA #6
土間と部屋との間仕切はドイツdegussa 社のPLEXIGLAS RESIST SDP16という複層アクリル板をドイツから船便で取り寄せ、できるだけ加工せずに下部に戸車とアルミアングルだけをつけて使用。

安藤忠雄がルイ・ヴィトン展で使ったらしいが、住宅での使用はOCMが日本初らしい。

夜、照明で浮かび上がる姿は、まだちゃんと撮影してないので、いずれ
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  2005年11月29日(火) HOUSE IN KUGENUMA #5
土間とつながる部屋

玄関からの光、階段から落ちてくる光

その光に導かれ、2階へ
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  2005年11月28日(月) HOUSE IN KUGENUMA #3
玄関扉のステンレス引手

単純なデザインだが既製品ではまずみつからない

製作:アイアングレイ
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  2005年11月28日(月) HOUSE IN KUGENUMA #4
OCMの設計する住宅の玄関・土間は広い

ニッポン的な解釈によると、敷石を配置した通り庭、露地庭的な空間

サーファー的な解釈によると、ボード・メンテナンスなどの作業場

両者とも空間の構成原理は同じ

違いは、施主の固有性
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  2005年11月27日(日) HOUSE IN KUGENUMA #1
シルバーグレイの外壁が初冬の青い空を切り取る

内部のうねる垂木は外部にまで達し

空間の構成原理をあからさまに表出している
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  2005年11月27日(日) HOUSE IN KUGENUMA #2
固く閉ざされた、金属貼りの玄関扉

インダストリアルな美学への指向を表出させている

もしくは潮風との格闘準備
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  2005年11月26日(土) 弁当
「鵠沼の家」完成。
細部の検査と引渡しの作業。

構想1年。一年前の建築家の脳内があからさまになる瞬間。

施主と一緒にお弁当を食べる建築家。
午過ぎの陽の光が、建物の最奥部分、北側にまで達する。
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  2005年11月26日(土) 想像
弁当の後、少しの間、写真を撮りながら、自分で設計した建築をいじくりまわし、脳内からこぼれ出した造形物を、もう一度脳の中にキチンと納めなおす。

想像と現実との置換作業。
それによって、想像の容量に空きをつくり、さらなる想像をそこにため込んでいく。

想像よ、お疲れさま。
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  2005年11月24日(木) 黄色いバス
体調不良のまま、朝から学生を連れて武蔵小金井の江戸東京建もの園へ。
先般負傷しながら製作した手摺のサイズが小さ過ぎて、つかない、と監督にきかされて、ますます意気消沈。まさに「骨折り損+他人に迷惑」。

見るにみかねて、可哀想におもったか、監督さんが「これと同じでいいんでしょ、つくってあげますよ……」とやさしいオコトバ。

せっかく現場に負担をかけぬよう自分でやろうとおもったのに元の木阿弥……。
まあ、巨大な原寸……いや1/98くらいの模型をつくった、と自分に言い聞かせよう。


天気もよく、うら暖かい建もの園にて、はしゃぐ学生を横目に、ベンチに座って、意識朦朧……黄色いバスが夢にでてきそう

帰宅後、ダウン、そのまま寝込む。
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  2005年11月23日(水) 文化の日
午後から「鵠沼の家」現場に赴き、施主と一緒にナラ無垢材の床にオイルを塗る。
4人がかりで、難無く夕方には塗終える。

ワタクシめも含めて、シロウトが塗るには昔ながらのワトコオイルが最適であることが判明。無色であることと、粘土が少ないので拭き取りが楽。

最近のおしゃれ家具屋なども、これを使っているらしい。

夕刻、施主のはからいで栄太郎鮨につれていってもらう。調べてみると安西肇氏のおすすめでもあった。

店を出た後ソフトクリームを食べて帰途につく。

その晩クシャミが何回か出て、悪寒がして、腹を下し、風邪へと進行してしまった。
きっと、うまいものの食い過ぎだろう……。
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  2005年11月22日(火) 裂傷&骨折(1)
また週末、新木場へ出向き木材を購入し、手摺をつくる。
気の緩みが生じたか、ノミを持つ左手親指付根をトンカチで、カツン!
テンションが上がっているので痛みは感じず、作業をつづける。

トンカチを使わずに今度は右手にノミを持って彫っていると、先ほどの親指の付根にグサリ!
W=30mm D=15mm程度、ザックリと裂傷。
血が止まればいいだろうと、巨大なクリップで傷口を閉じ、右手だけで作業。

夕方になっても血が止まらないので、これでは生活に支障があると感じ、血を止めてもらいに救急病院へいく。

「ノミは錆びてましたか?」と何度も聞かれ、
「いや、錆びてません」と言い張ったが
「本当に錆びてませんでしたか?歯はこぼれませんでしたか?」と念入りに聞かれる。

「内部に鉄が残っていては大変なのでレントゲンを撮りましょう」

パシャリ

シャウカステンに写し出された左手の骸骨をみてお医者さんは
「あれ〜親指、骨折とかしたことありますか?」
「いえ、まったく」
「折れてますけど……」
「いや、、、そんなはずありません、絶対に折れてません、ほら、動くし痛くありません……」と言い張る。
「そうですか……じゃ、ノミが骨まで貫通して粉砕させたのでしょうか……」
「いや……それもないはずです、実はノミの前にトンカチでガツンとやりまして……」

怪訝そうな、お医者さん……たぶん(この患者、一体なにやってんだろう……自傷か?事件か?)と思ったに違いない。
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  2005年11月22日(火) 裂傷&骨折(2)
破傷風予防の筋肉注射を打たれて、強烈なイソジンで傷口をじゃぶじゃぶ洗われて、さすがに失神寸前……「大丈夫ですか?麻酔しますか?」心の中で(もう、遅いよ)と思い「いいです……」と拒否。どうせ酔徒に麻酔は効かないことぐらいわかっている……。

「とりあえず傷のはしっこ2針だけ縫っときます」とお医者さん。(え“〜?縫うなら全部縫ってよ……)と思ったが、お医者さん曰く「中から悪いものが出て来るかもしれませんので、ちょっと開けておくのです」と。納得。

ただ止血してくれればいいと思ったが、けっこう性も根も尽き果て、抗生物質をもらって病院をあとにする。
ノミも握れず(気持ちが萎えているせいで)、キーボードも打てず(痛みではなく包帯のせいで)、お酒も飲めない(抗生物質のせいで)ので、無理矢理カツ丼や御菓子を食べて満腹感を得、テレビでシルクロードなどをみて黄昏れる。

様々な教訓に満ちあふれた日だった。

骨折しても試合に出て片手でホームランを打った金本選手を、あらためて尊敬した。
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  2005年11月21日(月) I・A
iA(アイ・エー)というムック本がエクスナレッジ社より創刊されました。

「MODERN三都物語」という特集にて「熱海について」「東京について」「京都について」という文章を書いています。
写真は渡辺慎一氏によるものです。

今までにない「濃い」視点のインテリア・建築本です。
是非御高覧下さい。
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  2005年11月21日(月) 東京カレンダー
現在発売中の「東京カレンダー」に、拙作「K邸・幡ヶ谷の家」が紹介されています。

「求めたのは散らからない空間・収納の家」という特集です。
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  2005年11月15日(火) バード
夕刻、藤沢駅前。
多数の鳥が群れをなし、上空を不規則に旋回している。
ちょっと無気味な光景。

スズメでもない、カラスでもハトでもない、ムクドリだろうか……。

20年くらいまえに椎名誠の「アドバード」という小説を読んだことを思い出した。
何かのメッセージを発する、鳥達。
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  2005年11月14日(月) jijiねた
ニュースをみていたら、同級生殺人事件があって、次に昨冬のインフルエンザでタミフルを投与され、その副作用(によると思われる)で二人の子供が異常な妄想・行動によって死んだというニュースが出ていた。

あっ、それ、ワタクシメも飲んだ、と思わず、めったに開かない過去の日記をひもとく。

3月12日の日記

創造と想像と論理と技術と法規と経済と流通で仕事をしている人間にとって
「妄想」は友達だ。

ワタクシメは医者と薬剤師の間に生まれたムスコなので、ちょっと、その、医学業界にはうるさい……。
その結果……のたうちまわるまでは、医者に行かない、という結論を得た。
みなさま、御参考に。

信頼できる医師、建築師(士)を、身近に一人、用意しておくべきですね。。。。。

雑誌とかテレビとかインターネットだけの情報に振り回されていてはダメですよ。

生の声を、聴けるような状態に、自らをおくべきです。
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  2005年11月12日(土) 文化手摺
最近身の回りで起る問題や、建築的思考を「文化」と「文明」によって解読しようとする癖がある。
どんどんその解釈が自己流に曲がっていくことを恐れ、一応中休みとして辞書で確認した。


ぶんめい【文明】農耕・牧畜によって生産したものをおもな食料とし、種々の専門職に従事する人々が集まって形成する都市を中心に整然と組織された社会の状態。通常狭義の文化(精神文化)を伴う。

ぶんか【文化】その人間集団の構成員に「共通の価値観」を反映した、物心両面にわたる活動の様式(の総体)。またそれによって創りだされたもの。ただし生物的本能に基づくものは除外する。狭義では必ずしも生産活動とは直結しない形で、真善美を追求したり、獲得した知恵・知識を伝達したり、人の心に感動を与えたりする高度な精神活動。すなわち学問・芸術・宗教・教育・出版・などの領域について言う。この場合は政治・経済・軍事・技術などの領域と対比され、そのことを強調するために「精神文化」ということがある。
つまり、サルが芋を洗ったり温泉に入ったりすることは文化だという。

ただメシをかっ食ったり、酒を流し込んだりすることは生物的本能の基づくことなので文化ではない。

土地の材料をつかって、ムラ中総出助け合いながら、素朴でヴァナキュラーな家を建てることは文化ではない。

「共通の価値観」を持たない、マイブーム的な蒐集や思想は文化ではない?むしろ、既製の与えられたキャラクター(アイコン)に「共通の価値観」を感じ弄ぶアキバ系のオタクたちは文化である?

つまり「共通の価値観」=「人から共感を得られないもの」は、文化ではないのか。

文化的状態にいる、ということは「共通の価値観」を共有している状態、そこから逃れていけばそれは野蛮人か?しかしその野蛮人の行動の生み出すものが人の心に感動を与えることができれば、それは文化を生み出したことになるのか。

                     §

新木場に木を見に行く。「浅草の旅館」に取り付ける手摺の材料を物色。
耳つきのヒノキ材を買った。
渋谷で前から欲しかったマウス・サンダーを購入。
事務所ニテ、丸のこで、材を恣意的なカタチに切り刻み、ノミで削り、マウス・サンダーでカタチを整え、400番くらいのペーパーでツルツルに仕上げる。

落ちないため=文明的な手摺
外国人に「イイカタチですね、木目が美しい、ジャパンですね」と言ってもらうための恣意的なカタチ、仕上げは…… =文化か……
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  2005年11月11日(金) アジは何をアジる
何て言うのかわすれたが、長い縄跳びで、みんなで一緒に飛ぶ“やつ”。
連続して、飛び続けることは容易いが、いちど、はずれると
「○○さ〜ん、おはいんなさい」
と声かけられても、なかなか入れない。

その縄跳びを廻しているのが自分で、飛ぶのも自分の場合は、もっと話がややこしくなる。

              §

脱稿した後、すっかり「設計脳(建築家荒木毅氏命名)」中心の生活となると、モノを書くということが、習慣からゆるやかに溶けさっていく。

これからは、「書かない理由」ではなく「書く理由」を模索していこう。

               §
今週も、藤沢、飯能、浅草、青山ととびまわり、学校が2回
少しEXHAUSTEDな状態。

なので歩く。
浅草での現場打合せの後、暗くなりはじめたエドの街を、そそくさと家路に向かい、地下鉄の入口に流れ込んでいく人々とは逆の方向へ歩く。

上野、湯島、お茶の水、番町、四ッ谷、新宿と。

新宿で餃子とパーコーメンを食べ、ジュンク堂で建築家アドルフ・ロースの著書「装飾と犯罪」の新装版を買い、帰途につく。

若干脅迫的妄想にかられ、かつアジテーショナルなロースの文章を久しぶりに読む。
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  2005年11月6日(日) シュウマイ
土、日ずっと一つの提案を現出し続ける。

頭の中でクリクリ練りまわした案を、図面化し、模型化する。
誰とも会わず、電話もしない、まったく一作品に集中する時間。

1/100スタディー模型のつもりが、妙に1mmのボードを使ったりして、何かを「表現」したがっているワタクシめがいる。

              §

初期案というものには二種類ある。

一発芸で「トリャッ!」と提案する場合。ナッシング・バット、好きかキライか。

もう一つは、様々な小さなアイデアのテンコモリな状態にして、その右にも左にもいける状態の中、逆に動かぬ確固たる構成を表出させる案。

今回は後者。

バラバラ感はあるが、それは施主とのコミュニケーションの方法。

              §

4册目の本を書き終え、一気に設計脳が全開になる、と、K-2日記すら書かなくなる。
いつも思っていることだが、来年は、20代の頃のように、建築とはまったく関係のナイ、「さかしま」のような小説を読むことに没頭したい。

もちろん、鬼は笑っている。
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  2005年11月2日(水) ネクタイ牛
晩、携帯を切っているので、突如とした学生の来襲を受ける。

「センセエ〜まだネクタイあるんでしょ〜クダサぃ〜」

あげた。本日は5本はけた。
おまけに、ハーフウィンザーノットとか、ネクタイの結び方まで教えてあげた。

            §

めったにない時事ネタ。どうしても言いたいこと。
アメリカ牛の輸入再開、おおいに賛成。それについて、納得できないこと。
テレビの街角インタビューにて……

「あの〜100%大丈夫だって結果が出てないのに、再開するのはおかしいんじゃないですか〜」と。

ワタクシめが思うこと。何度も参考に出す数値。年間、8000人、恒常的に、まんべんなく、あたりまえに死んでいく交通事故の人々。みんなあたりまえに思っていることの異常さ。でも、彼らは「あの〜100%大丈夫だって結果が出てないのに車走らせるのはおかしいんじゃないですか〜」とは言わない。

狂牛病も、鳥インフルエンザも、まだ、一人もニッポン人は死んでいない。ただし、それで自殺した人はいるが……。

そこは、まったくもって、メディアの限界。言わない。車云々いえば、広告が取れなくなる。日本の輸出産業の根幹をゆるがすことになる。だから、誰もメディアは言えない。

たとえ、何件もの焼肉屋が廃業しようが、吉野屋が臥薪嘗胆の状態であろうが、知ったことではない。

早く、草以外のモノを食べている不健康な牛が食べたい。
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  2005年11月1日(火)
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  2005年11月1日(火) 再
湘南に週一回で、通いはじめて、一年になるんだ……
と今日、ちょっと薄ら寒くなった湘南の風を感じて感じた。

「今日は、富士山がみえるよ……」という噂を聞いて、鵠沼海岸に出たが、霞のため、みえなかった。
問題ない、また来るとも。

鵠沼から、鎌倉まで歩いた(途中興味本意でエノデンの二駅ほど乗ったが……)。

              §

世話になっているO編集長の口癖「ど真ん中でぇ〜」。
ということで、こまっしゃらくれた「スイヨマンヒツ」はやめる。
だからK-2……。

あいかわらず、日記、という独白(毒吐く)一方向性の形式を、きっちりと認識して、再スタートする。

日記は、人のコメントを求める形式ではない。
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